2006年11月7日

とにかく贅沢だったINFORMS学会で発表

の年次総会で学会発表してきました。INFORMSはオペレーショナルリサーチ(OR, おーあーる)の総本山。ORは、たとえば大規模な在庫・スケジュール管理を数量的に解決したり、航空会社が持つ飛行ルートや時刻表を最適化したりと、ビジネスには絶対に欠かせない応用数学です。旅客を最大限確保しながら、何百という都市を結ぶ飛行ルートを最短飛行距離で構築できれば、そのコスト削減効果は計り知れません。こういうわけでINFORMSはビジネスと結びつき強いようです。学会のwebsiteにはスポンサーである企業のロゴがたくさん載っています。参加者も4000人を超える大規模な学会で、電話帳みたいに厚いプログラム(発表内容のリスト)をもらいました。

私が発表したのは、package auction (組み合わせオークション)をスケジューリング問題に応用しようという実験の論文。指導教官が invite されたので、共著者の私が派遣されました。セッションチェアは、コンピュータ科学と経済学の分野で大活躍している David Parkes先生(ハーバード大学)。この5年で1億円以上の研究資金を色々なところからもらってますね。彼がミシガン大学に来たときに、指導教官と3人でディナーを食べたんですが、こんなにえらいのにアプローチャブルで話やすい人でした。彼みたいなのを「新進気鋭」っていうんですね、ほんと若いし。

会場地はペンシルバニア州ピッツバーグ。カーネギーメロン大学の所在地でもあります。学会そのものは本当にリッチでした。レセプションは、カーネギー美術館を貸切です。そして、ローストビーフ/パスタ/サラダやらドリンクが unlimited supply で、お皿が空になることはなかったと思います。ギリシア彫像などをみながら、それをいただくなんて、贅沢でした。もちろん、会場ホテルから美術館までは大型観光バスで送迎です。日本のバブル期って、こんな感じだったんでしょうね...。おなかいっぱいです。(写真右は美術館内の1ホールを写したにすぎません。レセプションは美術館全体を貸切なんです。バブルです。)