2004年8月13日
実験経済ワークショップ@ジョージメイソン大
ジョージメイソン大学(George Mason University)の実験経済学研究国際財団-International Foundation for Research in Experimental Economics (IFREE)主催のワークショップに参加。実験経済学を始めた功績でノーベル記念経済学賞(2002年)をもらったVernon Smithさんが1997年に設立した財団だそうです。日程は8月11日から17日。競争倍率はわかりませんが、推薦状を書いてくれた指導教官にはいつも感謝です。
この種のワークショップではホテル代や交通費が全額/一部出るのですが、ここでは実験に参加して得られる被験者謝金がそれに相当することになっています。毎日2~3つの実験に被験者として参加し、1日100ドルくらいもらっていたと思います。内容(と担当講師)は、実験経済学入門, 実験経済学と教育(Doug Davis), バーゲニング交渉(Bart Wilson), 経済システムデザイン(Stephen Rassenti), 水市場(Jim Murphy), グループ意思決定(Rachel Croson), グループ意思決定と進化心理学(Robert Kurzban), 産業組織論(Bart Wilson), マクロ経済学(Cary Deck), フィールド実験(John List), アセット市場(Dave Porter), 被験者のタイプ分け(Dan Houser)、神経経済学(Kevin McCabe)でした。
いろいろな実験を被験者として体験しながら、そのバックグラウンドを学ぶことができるので、なかなかよいワークショップです。
2004年6月22日
独マンハイム大学の実験経済ワークショップ
ドイツ・マンハイム大学が毎年開催している実験経済学のワークショップ(MERSS)に参加しました。競争倍率5倍以上とのことで、推薦状を書いてくれた指導教官の Yan Chen 先生にはとにかく感謝です。Combinatorial auction 実験のワーキングペーパーを携えて参加しました。写真はマンハイム市の水道塔、石畳の通りに路面電車が走るいかにもなヨーロッパ町です。
12日間で講師は4人、Rachel Croson(ペンシルバニア大ウォートンビジネススクール)、Dan Houser(ジョージメイスン大)、Paul Ruud(UCバークレー)と Vassilis HAJIVASSILIOU(LSE)でした。やはり、ドイツなんだなと感じた文化ギャップは、みんなで一緒に参加しようという前提のイベント。ほぼ毎日あって、すばらしい! いい意味で日本と同じです。アメリカの学会なんか、イベントもなく、参加者同士の友達ネットワークがないと「さびしい」です。アメリカ的個人主義で意外とつかれます。
講義と並行して、参加者がグループに分かれて行う実験プロジェクト演習もあり、私はrisk attitude 実験を選びました。他の5人の参加者と考えた実験デザインは、いわゆる loss aversion という reference point を中心に効用関数がS字になるという現象を確かめようというものでした(例として、ギャンブルで負けが続いたときには大きなリスクをとり、勝っているときにはリスクを嫌うというな行動の理論づけ)。実験を2段階にわけ、1段階目で loss と gain をそれぞれinduce し、2段階目の risk taking behavior を図りました。実験プログラムを書けるのは zTree を使える私だけだったので、徹夜して一晩でプログラムを仕上げました。サンプル数が少ないので統計的有意には出ませんが、やっぱり loss domain にいるときのほうが2段階目のギャンブルでリスクを取りたくなるというような傾向は観察されました。みんなでS字カーブを作って記念撮影です。
12日間で講師は4人、Rachel Croson(ペンシルバニア大ウォートンビジネススクール)、Dan Houser(ジョージメイスン大)、Paul Ruud(UCバークレー)と Vassilis HAJIVASSILIOU(LSE)でした。やはり、ドイツなんだなと感じた文化ギャップは、みんなで一緒に参加しようという前提のイベント。ほぼ毎日あって、すばらしい! いい意味で日本と同じです。アメリカの学会なんか、イベントもなく、参加者同士の友達ネットワークがないと「さびしい」です。アメリカ的個人主義で意外とつかれます。
講義と並行して、参加者がグループに分かれて行う実験プロジェクト演習もあり、私はrisk attitude 実験を選びました。他の5人の参加者と考えた実験デザインは、いわゆる loss aversion という reference point を中心に効用関数がS字になるという現象を確かめようというものでした(例として、ギャンブルで負けが続いたときには大きなリスクをとり、勝っているときにはリスクを嫌うというな行動の理論づけ)。実験を2段階にわけ、1段階目で loss と gain をそれぞれinduce し、2段階目の risk taking behavior を図りました。実験プログラムを書けるのは zTree を使える私だけだったので、徹夜して一晩でプログラムを仕上げました。サンプル数が少ないので統計的有意には出ませんが、やっぱり loss domain にいるときのほうが2段階目のギャンブルでリスクを取りたくなるというような傾向は観察されました。みんなでS字カーブを作って記念撮影です。
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