2007年7月25日

カリフォルニアまでドライブ 3590km

ミシガン州からカリフォルニア州まで、2231マイル(3590km)を走ってみました。東京から沖縄まで行ってもせいぜい1550kmです。3590kmだと東京からベトナムくらいまであります、アメリカは広大。カリフォルニアのパサデナ市(Pasadena)に着く4時間手前のラスベガス付近でブレーキが壊れたので、高速道路を降りました。そこまでで、ガソリン272㍑(72 galon), 実走行時間37時間, 平均走行時速54.3 mile (87.4km)でした。制限120km/hのところが多かったので、かなり速いですね。

2007年7月15日

ナッシュ先生と実験経済学@Stony-Brook

ゲーム理論をやる人ならご存知のStony-Brook(ニューヨーク州立大学ストーニーブルーク校)ワークショップをのぞいてきました。今年は Handbook of Experimental Economics の第2巻(結果編)がようやくまとまりつつあるというので、特別に3日間も実験経済学のセッションが組まれていました。

実験経済にもいくつかグループがあって、ここにはアリゾナ大・ジョージメイスン大・カルテックのグループは来ていないようです。私のボスのLedyard先生(カリフォルニア工科大)がパネルディスかスタントの予定だったのですが、野球でケガをしてしまい、残念ながらお休みでした。

ここでは Al Roth (ハーバード大)グループと KagelとLevin (オハイオ州立大)が中心のようです。ミルグロム(Milgrom)御大などビックネーム盛りだくさん、さすがゲーム@東海岸ですね。注目は、ナッシュ均衡で超有名なJohn Nash先生(プリンストン大)でしょうか(写真右端)。ドイツのSelten先生との共同実験プロジェクトを静々と発表していました。後ろ向きになりながら、壇のぎりぎり端まで来るもんだから、参加者一堂が「John, あぶない!」と何度も手助けしようと腰を浮かせました。経済学会の超VIP。

2007年7月10日

プエルトリコ INFORMS で学会発表

INFORMSの国際大会で発表しました。会場はカリブ海のプエルトリコです。Time preference (時間選好)について仏INSEADのグループが来ていますし、combinatorial auction (組み合わせオークション)でも メリーランド大学 (Maryland)の人もトークに来ていたので、参加しました。

INFORMSはビジネスに応用性の高い非常に"practical"な研究発表の場です。理論的な整合性はさておき、「実際にどう使ってみるのさ」ということに重点をおいています。私の専門の経済学は、「現実への応用性はさておき、抽象的・理論的にどう完璧にモデルを仕上げるのさ」に重点があるようなものですから、INFORMSのアプローチは新鮮です。

今回おもしろかったのは、イリノイ大学のSheldon Jacobson 教授の"Getting and Dealing With Media Attention for Your Research (自分の研究にマスコミからの注目を集めるには)"というセッションでした。米国人の肥満が原油消費量(地球温暖化)に与える影響という論文を発表したのですが、それが『超』マスコミ受けするというのでイリノイ大学はメディアトレーニングを受けさせます。そしてプレスリリースを出したのですが、やはり取材が殺到。その48時間の体験を語ってくれました。論文の真意がなんであれ、マスコミは記事がおもしろくなるなら何でも勝手に解釈してしまうから困ったよ、とジョーク交じりに話してくれました。
かなりカジュアルな雰囲気だったので、私はミシガンTシャツを着て発表しました。スクールカラーの紺色に、黄色(Maize)で MICHIGAN ECONOMICS と書いてあります。セッションチェアは、ミシガン大学フットボールチームの宿敵であるオハイオ州立大学 (Ohio State U.)出身で、Oh, no. Michigan! とからかわれました。