2008年7月19日

国際女性ビジネス会議に息子と参加

国際女性ビジネス会議で妻が講師をするので、私も息子を連れていってきました。今年で13回目となるこの会議は、日本でビジネスウーマンが集まる最大級のイベント。1000人近くが参加した今年は「ダイバーシティ:多様性が生み出す経済成長」がテーマです。

私もミシガン大学にいたときは、大学がコアバリューとして「多様性」を掲げていたので、この言葉をいたるところで見聞きしました。多様性とは、性別だけでなく、人種・年齢・国籍・文化・障がい・兵役・性的指向の多様性を指していました。一方、日本でダイバーシティというと、女性"活用"の言い換えでしかないようです。

この会議がちがったは、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)のセッションもあったことです。外国出身の参加者もいたりと、日本にいながら、多様性を感じることのできる貴重な機会でした。

上の写真は、主催者の佐々木かをり氏と私の息子。昔は、「ビジネス」+「女性」の会議というと、伝統的な日本企業の人たちに笑われたそうです。そんなころから国際女性ビジネス会議を続けてきた佐々木さんはかっこいいと思います。たくさんの方にかわいいと声をかけていただいて、息子もごきげんでした。

2008年7月10日

育児便利アイテム

トンガフランス製の抱っこひものトンガ(Tonga)。体重を少し受けてくれるので、手首が楽になります。最近はスリングが大活躍ですが、このトンガもかさばらないので、持ち歩きにとても便利です。

単衣(ひとえ)息子が生まれて初めて着た服が写真の「ひとえ」。とても便利なので退院前に山王病院で買ってきました。厚手のタオル地のローブの内側にガーゼ肌着が縫い付けられています。着せるのも、紐一本で意外としっかりとまります。アマゾンにも売っていないし、よほど珍しいのでしょうか、区の助産師さんも見たことがなかったそうです。とても便利なので、超おすすめです。

2008年7月6日

ハル子@アニメ・エキスポ・ロサンゼルス

アニメ・エキスポがロス市内で開催されているというので、行ってきました。日本のアニメをアメリカに広めようと日本アニメーション振興会が1992年から毎年開催するイベントです。主催者の発表によると参加者は43000人(会期4日間延べ10万人以上の動員)だったそうです。声優さんや監督など日本からのゲストも多く、中川翔子(しょこたん)も来ていました。

コスプレで来る人が多いです。『FLCL(フリクリ)』のハル子がいたので、一緒に写真をとってもらいました(ギターでぶん殴ってはくれませんけど)。イベントのなかで、一番人気があったのが"Whose line is it Anime?"でした。開場前から何百人もの列があり、部屋は満員で、私は入れませんでした。アニメの役になりきった上で、パロディをするようです(アニオタの米国人に聞いてみます)。

 初音ミクもいたので、一緒に写ってもらいました。わざわざ車で4時間もかけて友達3人で来たそうです。彼女たちの住んでいる町をあとで調べると、なんと人口5万人に満たない小さな田舎町。ここまで日本のソフトパワーが浸透しているとは驚きです。

2008年7月3日

カメレール博士のゼミで発表

ESA学会発表の後、廊下にいたコリン・キャメラー(カメレール博士)に発表スライドをみせると、ゼミに呼んでくれて1時間ほど発表することができました。その場に、p-beauty contest (AER1995)でも有名な Rosemarie Nagel もいて、アイトラックを使った研究の最新状況について話をしました。学術誌に載る前の段階の研究(ワーキングペーパー)について、研究者と直接意見交換することで、自分自身の研究も加速します。学術誌に載った論文を読んでいるだけでは絶対に最新の研究に追いつけないので、学会などに行って、研究状況のクチコミに触れることは極めて重要です。たとえてみれば、雑誌をみているだけでは、流行を"追いかける"ことはできても、決して、流行を"創る"ことなんてできないのと同じでしょうか。

2008年7月2日

400万円払うから、なにもしないで下さい(金になるオークション理論)

ある教授のところに電話があった「今度の周波数帯オークションで我が社の入札戦略のアドバイザーになってくれないか」と。教授は忙しかったので、「最近は時間がないから断るよ」ということでその話は流れた。ところが翌日、同じ会社から電話があり「うちのアドバイザーになれないというのは、わかった。その代わり、今度のオークションが行われる際、他の会社のアドバイザーもしないでいただきたい」と妙なことを伝えた後、「それを約束してくれるなら、あなたに4万ドル(410万円)支払う用意がある」というオファーをしたとのこと。教授は、アドバイジングをする予定はもとからなかったので、オファーを受け入れたそうです。いやはや、「400万円払うから、なにもしないでくれ」→「はい、わかりました」 額に汗して年間400万円稼ぐ人もいれば、なにもしないことでお金をもらえる人もいるんですね。

(追記)そのくらいオークション理論は「金になる」のです。

2008年7月1日

日経ビジネスアソシエに書きました(カメレール博士に聞く)

今日発売の最新号では、特集「行動経済学でわかった! 勝てるビジネス心理術」となっています。その冒頭のインタビュー記事(コリン・カメレール教授インタビュー)を書きました。

行動経済学の特集を組まれるというので、白金の日経BP社で編集部の方々と一度お話をする機会がありました。この分野をプロモートしたい私としても、一流の本物の学者を出してほしい! と思い、「コリン・カメレール教授にインタビューしましょう!」と提案。ということで、コリンに電話すると、行動経済学や神経経済学・ニューロエコノミクスについて40分ぐらい話してくれました。

担当デスクの方が、行動経済学についてとてもよくご存じだったので、特集はかなり詳しく面白いです! ぜひお買い求めになってご覧ください! (追記:インタビューはオンラインにアップされました。NBオンライン「脳と行動の関係を解明、より良い選択を目指す」)