2009年12月17日

フレンチトースト基金に寄付

フレンチトースト基金(http://www.ftfund.jp/)に3000円をネットで寄付。経済的に苦しい父子家庭(シングルファーザー)を援助する基金です。Fathering Japanのメールよりリンクで。

2009年12月6日

上野動物園 息子の大好きなアレを見に。

上野動物園に息子と2人で来ました。9時30分開門と同時に入ると、誰もいない。空いてていいなあ。キリン("ジッジ")と、ゾウさん(腕をふりふり)と、ライオン("グーっ")を見に来ました。

とにかくゾウさんが大好きで、歌をうたうとゾウさんが登場する絵本と写真をもってきて、腕をふりふり。他の歌をうたっていると、「バイバイ(その歌はやめて)」といってから、腕をふりふり(ゾウさん歌って)。リアルな象さんをたっぷり見た今日は、すっかり満足したようすで、12時30分に帰宅→おひるね。私もいい運動になった。動物園までドアtoドアで15分、とても近いので便利。

キッコーマンのレシピホームクッキング

昨晩は、ぶり大根、豚和風角煮、菜の花の和え物を作った。一昨日は、白菜のクリーム煮、その前は、カキフライ。キッコーマンのレシピホームクッキングをいつも頼りにしています。定番料理があるのでとても便利です。ありがとうキッコーマンの人。

レシピのレイアウト、もっと見やすいものを開発したいなあ。作っている最中、なんども見返しませんか? レイアウト(文字や情報の配置)に工夫の余地がかなりあるはず。

2009年12月4日

歯科健診に連れて行く

息子を1歳半の歯科健診に連れて行く。場所は区役所内。担当の歯科医さんはとてもフレンドリーで安心します。診察台(!?)に仰向けに乗せて、歯をみてもらう間は静かにしていました。緊張していたようです。泣いていやがるかと覚悟していったので、ほっとしたなあ。フッ素塗布は来週。

衛生士さんからの説明では他のお子さん2人と一緒。歯磨きは私がやっているというと、
「こんなに協力的なお父さんがいれば、心強いですねえ」
とのことです。うれしいというか、単におだてられているのか。他のおうちでは父親は歯磨きとかしないんでしょうか。うちの子は、ゾウさんの歌を歌ってあげると、歯磨きはけっこう楽になります。

2009年12月3日

ジェスチャーで意思疎通

写真のように人差し指をたてる動作、これは「もっと」を意味します。もっと食べたい、もう1個ほしい、もっとここで遊びたい、もう1回やって、もう1回やるから見てて。

そんなときは、勢いよく指をぴん!とあげます。かわいい。

追記:合い挽き肉を買ってあったので、ハンバーグを作った。よく食べるなあ。ひき肉といえば、以前に作った餃子もよく食べたけど、それと同じくらいの勢いでパクパク食べる。ひき肉は扱いやすいし、野菜もまぜることもできるし、よく食べてくれるので便利だ。

2009年11月24日

ネギ

ネギをにぎって得意そうにしてます。毎日がとにかくかわいい。「なでなで」というと、パパを3回なで、つぎにママを3回なで、自分をなでて、とうれしそうにやります。気立てのいいやさしさだ。1歳半、ほんとうにかわいいねえ。

2009年11月12日

ESA@Tucsonで発表 2009

5回目のESA@アリゾナ。もうそんなに来たんだ。学会について詳しくは過去エントリーをごらんいただければ幸いです。
2006年 http://takekan.blogspot.com/2006/09/esa.html
2007年 http://takekan.blogspot.com/2007/10/esa.html



恒例のポーカー大会。みんなエントリーしています。私は最初のテーブルで敗退。
  

旅行記にようですが、右の写真5枚を上から順にみていくと:
1) westward look resort での学会、ありがたい、心が洗われます。2) 招待講演は Kagel 先生。理論と実験のポジティブな関係についてのレクチャー。 3) ミシガン仲間とメキシコ料理。ソースを客テーブルの目の前で作ってくれます。 4) ポーカー大会。やっぱりアグレッシブに勝負しないと生き残れないんですね。 5) Walmart. アメリカのメガストア、心が癒されるよ。大学院生だったころの気晴らし・現実逃避先だった。いろんなものが安い、とにかく物量作戦。アメリカだあ。

2009年11月8日

「経済学部を知ろう」という出張講義

「経済学部を知ろう」という出張講義を高校でしてきました。3部構成。第1部では、学問には興味や研究対象によって、それぞれ自然科学・人文科学・社会科学という分類ができて、経済学はそのなかでは社会科学に入る。社会現象を分析する学問で、特にお金や「インセンティブ」に着目して、いろいろ分析する学問です。市場の価格機構の発見や、景気のデフレスパイラルの話や政府の経済対策(ケインズ政策)のアイディアを説明。第2部では、私のパーソナルストーリーを話しました。なぜ経済学をすきになったか、留学して得たことなど。聞いているほうにとっては、こういう話が一番記憶に残る。第3部は、実験経済学と神経経済学を紹介しました。

この日は私だけでなく、他に4名の先生方が筑波大学からもそれぞれの分野で出張講義をしていたそうです。しかも、週5日間の日程でやるんだそうです。いいプログラムですね、大学の先生から大学でやることを聞く機会があるというのは。

2009年11月7日

保育所規制緩和、あえて反対! いや断固反対だ。

保育所や待機児童の問題は、1歳の息子を共働きで育てる当事者として大変関心があります。私自身、経済学の洗礼を受けた市場主義者として、バウチャーや参入規制緩和の意義はよくわかっているつもりです。ふだんからいかにもな市場原理主義者な物の見方をしています。

ただし、保育所の規制緩和の議論では、納得できないことが2つあります。1つ目は、保育所市場の自由化が「中途半端な市場化」におわり、そのしわ寄せを受けるのが、一番弱い当事者=子どもであること。2つ目は、現場を知らない人間が現場感覚と乖離した議論をしているということです。

第1点目は、ミクロ経済学の基本的アイディア(裁定、パレート改善など)を理解している方を前提としてお話します。市場化が効率性を高める条件としては、関連する市場も完全に(あるいは競争的に)機能していなければならないわけです。現実は、もちろん違います。情報の非対称性がありますし、価格交渉はフェアには行われません。

労働市場・転職市場・再就職市場が不完全:
妊娠解雇の問題があったり、妊娠した女性社員の大半が出産前に退職したり、男性の育児休業取得率が1%程度と低かったりするのは労働者と雇用主のパワーバランスが対等でないからでしょう。育児のために離職した親が、うまく復職できないのも情報の非対称性があるからでしょう。労働市場が完全には機能しないので、その非効率性は長時間預けられる子どもが負担することになるのではないかと思います。

資本市場が不完全:
乳児保育にはかなりの費用がかかります。子どもがもつ公共性・正の外部性や、保険機能ということを考えれば、その乳児保育の費用のうちいくらかは公的に負担すべきでしょう。とはいえ、自由化すれば、現在の保育水準を満たすために負担すべき私的費用はアメリカ並み(月20万円前後かそれ以上)になるでしょうし、大半の労働者にとっては、子どもを預けて働きつづけることは短期的に赤字になるはずです。そうした高額な保育料を支払ってまで働く親がいるとすれば、それは離職による生涯賃金の激減を避けるためであったり、家に閉じ込められたくないという動機があるからです。しかし、生涯賃金を担保に保育料を借り入れるなんてことはできません。したがって、父母のどちらかが仕事をやめるか、そうでなければ、低い保育料を払ってエコノミーな保育所(DVDを見せて子守とかかな?)に子どもを預けることになります。ここでの非効率性もやはりこうして子どもがかぶるのです。

手作りではなく、瓶詰めの離乳食を使うところが増えるかもしれません。もちろん、市場が完全であれば、瓶詰め離乳食を望まない親のために、追加料金で手作りの離乳食を提供する保育所が増えるはずだと市場主義者の私は考えます。しかし、手作り離乳食を提供する保育所が近所にあるとはかぎりません。取引費用の問題を忘れることはできません。

以上を考えれば、保育所市場の自由化が「中途半端な市場化」に終わってしまうだろうという予想がつきます。中途半端な市場化ほど最悪なものはありません。そのしわ寄せが、一番立場の弱い人たち=子どもとその保護者たちに向かうということは踏まえた上で議論をすべきです。

2つ目は、この議論に参加する人たちに聞きたいのは、あなたは自分の子どものおむつを何枚換えてきたのか、どれだけ離乳食をつくり子どもをなだめながら食べさせたりしたのか。自分の赤ん坊が初めて歩いた瞬間や、単語を口にした瞬間の喜びをどれだけ共有してきたのか。こんなこともわからない人たちは、少なくとも議論の前面に出てくるべきでない。

保育所の規制緩和を論じる人たちのほとんどが、独身で1日の大半を仕事に使っているか、奥さん(専業主婦)に家事と育児の全部を押し付けている男か、なのではないか。そうした人たちにとっては、待機児童問題の解決策は自由化・効率化にあるとみえるのは当然です。私はね、そんな人たちに「恥を知れ!」といいたいですね。

保育所認可の最低基準撤廃についても、はっきりいってばかげている。もちろん、足による投票とか、分権的意思決定システムの利点はわかっています。繰り返しですが、私は経済学者であり、どちらかといえば"新自由主義者"の部類に入るでしょう。しかし、0歳児3人を保育士1人で見るという最低基準を撤廃してなにをやりたいのだろうと思います。0歳児3人を保育士1人でみること自体、かなり無理があります。それに、食事の場、午睡室、ほふく室さえ確保できない保育所が過半数なのだから、基準を撤廃すれば、保育所のほどんどが狭い保育スペースで営業を開始するでしょう、そして非常勤の保育士をわずかに配置して切り盛りすることになりそうです。基準を撤廃すれば、将来に補助金をカットできるという目的だけだな。(もちろん、市場が理想的に機能すれば....という話は、私は痛いほどよくわかっています。)

待機児童数を減らすのが目的ならば話は簡単です。単に、保育所に"詰め込む"か、保育料を月20万円にあげればいいだけです。でもそれは、問題を解決することとはまったく別のことです。

2009年11月5日

よくみると男しかいない。AERAムック「就活の新常識2011」

男12人いて、女は1人だけ。イラスト描いた人も担当の編集も何も思わなかったんだろうね。AERAムック「就活の新常識2011」。

私がこういうところにこだわるのは、別に私が女性優遇だとかジェンフリだからってわけじゃない。「男しかいない=古くて沈滞した社会」というメッセージなんだってことだ。アメリカにいたとき、ごくフツーに"女"も働いていることを見てきたからかな。

「女の人も昇進している」なんて、わざわざそう書くのもおかしなことだよ。「あの国じゃ、30歳の若者にも選挙権があるらしい」と同じくらいおかしなことだ。

2009年10月16日

出産・育児で女性をサポート=周回おくれの女性支援

「女性支援」「女性活用」「女性が働きやすい職場」
出産・育児をサポートするから、女性が働きやすいとアピールする企業が多いよね。

ばかばかしい。時代遅れも甚だしい。20世紀半ばの意識。でも、この感覚、わかる人にはわかるし、わからない人には少し説明したところで絶対にわからないんだろうなあ。

出産・育児を女の仕事だと思っている(いや、それを意識さえしていないだろう)ような企業は、だめだなあ。結局、「メインは男で、サブは女」という路線を変えるつもりは毛頭ないし。男性の育児休業取得率が80%を超えるようじゃなきゃ、信用できない。育児は父・母、男女にかかわらず責任は重い。女性支援=育児支援ならば、父親支援もするべき。

2009年9月17日

何でもまねしたい1歳半

ぼくらがやることをまねしたいらしい。こちらの言った言葉も発音できそうなものは口まねしてみる。たとえば、「10時に出ようか?」というと、「ジュジュ」と言ってみる。こういうのを親バカというだろうけど、やっぱり信じられないくらいかわいい。子育てをした人たちはみんなこのうれしさを体験してきたんだなと思うと、それもうれしく感じられるほどだ。

ダスキンモップで床そうじをしていたら、モップを貸してというので渡してみたところ(写真)、これに大喜び。がんばってモップを動かしては、ニコニコ笑っている。「赤ちゃんの満面の笑顔」と聞いてはいたが、体験してみないとなかなかわからない。息子のモップがけを見ていると、こっちも同じように愉快になってきました。

2009年9月7日

絵本によるスキンシップ

絵本をよく見る・読む。写真は「リサとガスパール」。絵柄と色がくっきりしていて、顔が大きく描いてあるものは特に好きだ。
最近は、ひとりで読むよりも、私の膝の間に座って読んでもらうのが好きなようで、本をもってきては「テッテ♪(読んで)」といい本を開いて渡す。私が受け取ると、くるっとまわって、脚の間にちょんと座り、私のおなかによっかかってくる。これはね、みなさん、極楽ですよ。たまらん。

2009年9月1日

人文・社会科学系の人のためのニューロサイエンス入門

文部科学省特定領域研究「実験社会科学 - 実験が切り開く21世紀の社会科学 -」が主催の「人文・社会科学系の人のためのニューロサイエンス入門」に行って勉強してきました。

つづいて、神戸に移動して、第13回 実験社会科学カンファレンスで実験の中間発表をしてきました。早くペーパーにまとめたい。

2009年8月31日

神経経済学:fNIRSをためしてみる

脳活動を計測する装置fNIRS(島津製作所)を試用させてもらいました。頭皮に電線をたくさんつけてもらっているところです。深さ2cmまで測定し、皮質の活動をモニターできます。fMRIにくらべれば、身体の自由はかなり効くのが利点でしょう。

経済的意思決定のプロセスを脳活動の面から説明していこうという神経経済学。私の専門は実験経済学なので、神経経済学的な実験もこれからしていきたいです。

2009年8月28日

アドバイザーのオフィスをテレビ電話でみる

論文のreviseのためにSkypeで何度も話し合う。かつてはマンガで近未来の技術として描かれていたテレビ電話も、いまや日常的なものなんですね。スクリーンに映るのは、ミシガン大学のアドバイザーのオフィスだ。何度も通ったなあ、自転車をこいで、あるいはクルマを運転して。なんとも本当に懐かしい。

2009年8月25日

洗濯は女の仕事? いまさら何いってんの?

洗濯乾燥機の買い替えようと、各社のカタログを見ています。

どのカタログをみても、基本のコンセプトは共通です。それは、「洗濯は女の仕事だ」ということ。機能の説明や、イメージ写真がそれを物語っている。使っている人のイメージ写真は、もちろん主婦、そして、それをサポートするのは娘だ。特に、HITACHI(日立)とSANYO(三洋電機)のカタログには驚いた。私だって、洗濯ぐらい毎日していますよ。息子が大きくなれば一緒にやるでしょう。



HITACHIのビッグドラムの7頁には「風アイロン」機能のモニター5人のレポートが写真つき紹介されている。全員、女性だ! SANYOの11頁には「働く女性や夜派洗濯の方にも大好評。低騒音を実現!」と書いてある。共働きの"働く男性"にも好評のはずだ。働く男性だってフツーに洗濯機使うんじゃないかな。共働き世帯が半数を超えているし、一人暮らしの独身男性だって、自分で洗濯しているでしょう。主婦が洗濯をしているイメージ写真ばかりのカタログには、昔の「昭和」のにおいがして、違和感を覚えます。しかし、ページをめくってもめくっても登場するのは、主婦ばかり。違和感を抱く私に対して、そう、「洗濯は女の仕事なのだ、何いってんの?」とカタログは訴えかけてくる。きわめて保守的で時代遅れだ。

カタログに掲載された人物写真は、日立(女22回、男1回)、SANYO(女17回、男2回)、東芝(女12回、男0回)、SHARP(女1回、男0回)、となっています。

15万円もするような乾燥機能つきの洗濯機は、それこそ、共働き世帯や独身世帯をターゲットにしているんじゃないかな。カタログ製作者が古いのか、あるいは、ターゲットを知りつつも"洗濯のイメージ"を喚起する意図があるのか。どちらなのでしょう。

2009年8月13日

東京観光 カナダからの友人

マンハイム大学のワークショップで出会った友人が学会発表で東京に来ました。とても陽気でいい人で一緒にいて楽しい人です。いろいろと東京観光をしました。上野駅周辺を歩いてみたときの図。ふだん行かない場所は地図が必要ですね。
 アメリカに住んでいたころは、年1~2回に日本に来ては東京観光を楽しんでいました(私j自身は東京の多摩出身です)。東京の文化背景などを知っていると「なるほど」と面白いものはたくさんあります。しかし、ちょっと立ち寄った外国人にわかりやすい観光名所は意外と少ないかもしれないなあ。浅草の雷門周辺はいいかもしれないけど、ほかに、いかにもな「観光名所」でいいところがあったらぜひ教えてほしいなあと思います。

2009年8月10日

東京大学も「くるみん」取得

東京大学も「くるみん」を取得したんですね!

くるみんマークは、子育てと仕事の両立(ワークライフバランス)を支援できる企業・事業体が取得することができます。「次世代育成支援対策推進法」にもとづき厚生労働省が審査していて、東大も今年の6月に「基準適合一般事業主」として認定されたとのこと。詳しくは広報ニュースにて。
「くるみんマーク」を取得するのは、男女ともに働きやすい職場だということをアピールし、良い人材を引き付けるためでしょう。イメージアップのために、一橋大学も「くるみんマーク」を取得したらいかがでしょうか。

私が書いたのは去年の9月。そのとき、すでに東大は2年間の行動計画期間の75%を終えたところだったんですね。なるほど、なるほど。他の大学ももっと「くるみん」を取得していくといいなと思います。一橋は、行動計画さえまだないんじゃないのかな? 提案してみよう。

2009年6月7日

テレビでコメント:新報道2001 ワーク・ワーク・バランス

フジテレビ『新報道2001』にてコメントさせていただきました。低価格ネットブック(小型の携帯PC)の分野で大活躍のアスースという台湾のPCメーカーについて。「バンザイ残業で世界一」だそうで、社屋には大食堂からフィットネスジム・プールなどまでが完備され、そこで社員は残業をいとわず、ものすごい早さで商品開発を進めているとのこと。

その話を伺ったときに、私は「ワーク・ライフ・バランスじゃなくて、まるでワーク・ワーク・バランス(時代に逆行しているようだけど)ですね」といい、それをコメントで使っていただくことになりました。
本当は、「OEMの下請け企業にすぎなかったアスースが、ブランドを持つ有名企業を"中抜き"した現象」と経済学的にコメントしたんだけどカットされてしまった。とにかく、その中抜きが可能になった要件として、PC自体の低価格化があるというわけです。かつては25万円~30万円もしたPCですから、大手企業のブランドがないと消費者に信頼してもらえなかったのでしょう。しかし、いまやPCは5万円の電化製品。わざわざ大手企業のブランドがなくても買えるものになったと思います。そこで、製造元であるアスースは、不要になったブランド供給者(大手メーカー)を中抜きできたという背景がある。と考えてみました。

2009年6月3日

祝1歳:2歩あるき、感涙

先日は息子の誕生日。まずは1年目をクリア。ケーキを買ってきてお祝い。とにかくうれしかった。こんなにうれしいことはないでしょう。
育児の毎日が「かわいい」の連続で得るものは大きいが、一方、そこにかかる労力と時間が大きいのも事実。とにかく大変だったはじめの2カ月間(眠れない・・)や、以前に通っていた保育園への送り迎え(遠かった寒かった)、おっぱいが詰らないようにと毎日作った低脂肪の食事、春になるまでは家事・育児でとにかくへとへとだった。疲労のあまり妻とともに突っ伏して寝入ってしまってることもしばしば。いやはや大変だったなあ、と思いかえしていたところ。
ちょうどそのタイミングで、「ダッダ」と言いながら2歩だけ、とても不安定だったけれど、生まれて初めての自立歩行をしてくれた。ちょうど1年目の誕生日に息子からお返しのプレゼントを見せてもらったようで、涙がほろほろとこぼれてしまった。こんなに嬉しいことは、ほかにはあるまい。わかる人にしかおそらくはわからないだろうけど、幸せだとやはり書いておきたい。

2009年5月31日

揚げ物はうちで作るとやっぱりおいしい

妻がメンチカツが大好きなので、作ってみました。材料はパン粉・小麦粉・玉ねぎ・牛肉だけ。これは美味しい! と二人で大満足。これは外食では、なかなか食べられないよ。粉ふき芋は、小学校の家庭科でならいましたね。シンプルでこれもおいしい。

数日後にはサンマのチーズはさみ揚げも作りました。なるほどこれも美味い!! スパゲティナポリタンをつけあわせに作ってみたので、洋食屋さんの味。やっぱり、外で食べるより、うちで作ったほうが美味しいんですね。それを揚げ物で再認識しました。

2009年5月14日

「男女共同参画時代のキャリアデザイン」

母校から講演に呼ばれました。如水会(じょすいかい:一橋大学同窓会)の寄付講座で『男女共同参画時代のキャリアデザイン』です。私は「仕事・育児・パートナー選び」という題目でいろいろと話しました。

仕事については、日経就職NAVIの「きっと君のカッコイイは変わる。」のTVCMになんかだまされるな、とメッセージ。
 男女共同参画に関連して、アメリカでの先生が出産直前まで大きなおなかのまま、フツーに私に指導してくれたことなどを話し、日本の状況は明らかにおかしいということを伝えました。

育児については、フツーに分担していること。「家事・育児に"協力的"」とか、「妻のキャリアに"理解"がある」という言葉はおかしいのでキライだとか言ってみました。わかってもらえたかな。

パートナー選びでも、男女ともにテストステロンの影響に惑わされるな(講義中ではもっとダイレクトに言いました。ここはかなり笑いをとれたところ。)

いずれにせよ、自分の価値観をしっかり見つめよ!

2009年5月7日

水菜の豚肉巻しゃぶしゃぶ、カブと豚の炒め


かなり美味しかった。みず菜としゃぶしゃぶ用の豚肉が冷蔵庫にあったので、水菜+しめじを巻いて、だし汁+しょうゆでしゃぶしゃぶに。豚肉だけよりもボリュームもあり、カロリーが抑えられてとても良い。

豚の切り落としを片栗粉にまぶし、カブ薄切りと炒める。しょうゆ1.5と酒1で味付け、最後に水菜でアクセントをつけてみると、これがまたうまかった。

2009年4月29日

早稲田大学で実験経済学を教えさせていただいています

4月から早稲田大学の政治経済学部で「実験経済学」を週1回教えさせていただいてます。今年度から開講の新しい科目ということもあってか、定員数を超える履修申込があったようです。みなさんのご期待にそえるように刺激のある講義をしたいと思います。

2019年追記:これまでに多くの学生さんがお褒めの言葉をくださいました。ありがとうございます。講義の”特長”について考えてみました→ 「これぞ大学で出会いたかった授業」早稲田政経『実験経済学』

早稲田大学で4回講義をして気づいたのは、学生さんの反応が(一橋大学とくらべて)とても良いということ。何かを訴え語りかけたとき、きちんとアイコンタクトを返してくれる学生さんの数が圧倒的に多いんですね。質問をよびかけると、90分につき4~5人の学生さんがいろいろな質問をしてくれます。本質をついた良い質問もいくつも出ます。サンプリングバイアスはありそうですが、それでもあまりの違いにびっくりしたというのが率直な感想です。(一橋諸君もがんばろう!と一卒業生の立場から呼びかけたい気分。)

早稲田大学での講義、そんなわけで毎週楽しみです。ブログ「竹内幹の講義」に内容メモを書いています。

2009年4月23日

定本 育児の百科、すばらしい。

うちの子ももうすぐ1歳。慣れない家事・育児に時間をかけ、実質的に育児休業にちかかった昨年でしたが、子どもの元気なかわいさには本当にかけがえのない幸福感を覚えます。

さて、そんなときに、昨年ある方からいただいた
松田道雄『定本育児の百科』, 岩波文庫. の一節に感動しました。この本は、育児本の古典的名著で、特に素晴らしいのは3点。1)「いろいろ悩むな、子どもは元気に育つ!」というメッセージが親を勇気づけてくれる、2)育児本に多いパステルカラー調のポワーンとした感じがない、3)小児科医としてたくさんの親子を見てきた経験に基づいて書かれている、ということでしょうか。

感動した一節をうつしてみます。全世界の親たちよ、お疲れ様。

誕生日おめでとう。1年間の育児で母親としておおくのことをまなばれたと思う。赤ちゃんも成長したけれども、両親も人間として成長されたことを信じる。
 1年をふりかえって、母親の心にもっともふかくきざみこまれたことは、この子にはこの子の個性があるということにちがいない。その個性を世界じゅうでいちばんよく知っているのは、自分をおいてほかにないという自信も生まれたと思う。その自信をいちばん大切にしてほしい。
 人間は自分の生命を生きるのだ。いきいきと、楽しく生きるのだ。生命をくみたてる個々の特徴、たとえば小食、たとえばたんがたまりやすい、がどうあろうと、生命をいきいきと、楽しく生かすことに支障がなければ、意に介することはない。小食をなおすために生きるな、たんをとるために生きるな。
 小食であることが、赤ちゃんの日々の楽しさをどれだけ妨げているか。すこしぐらいせきがでても、赤ちゃんは元気であそんでいるではないか。無理にきらいなごはんをやろうとして、赤ちゃんのあそびたいという意志を押さえつけないがいい。せきどめの注射に通って、満員の待合室に赤ちゃんの活動力を閉じ込めないがいい。
 赤ちゃんの意志と活動力とは、もっと大きな、全生命のために、ついやされるべきだ。赤ちゃんの楽しみは、常に全生命の活動のなかにある。赤ちゃんの意志は、もっと大きい目標にむかって、鼓舞されねばならぬ。
 赤ちゃんとともに生きる母親が、その全生命をつねに新鮮に、つねに楽しく生きることが、赤ちゃんのまわりをつねに明るくする。近所の奥さんは遺伝子のちがう子を育てているのだ。長い間かけて自分流に成功しているのを初対面の医者に何がわかる。
 「なんじはなんじの道をすすめ。人びとをしていうにまかせよ。」(ダンテ)

2009年4月18日

筍を食べる たけのこご飯に土佐煮

「生協で筍を注文したよ」と妻がいうので、ネットでレシピを参考にしながら、たけのこご飯土佐煮を作ってみました。筍は手に乗せるとずいぶん大きくて、うちの子が抱きしめても余るぐらいかな。ただ、皮をとると意外に小さい。油揚げと一緒に煮て、炊飯器にセット。

ごはんが炊けるのを待つ間、白菜と豚肉のミルフィーユも作ってしまう、白菜は大きいので冷蔵庫のスペースをとるから早く食べてしまいたい。なすのごま酢和えも拵えます、こちらはただなすを熱するだけ。ちょっと時間がかかったけど、かなり満足度の高い夕食ができました。たけのこご飯、本当にうまい!

2009年4月17日

フジテレビに出る:追加経済対策とセル生産方式

また新報道2001に出させてもらいました。番組冒頭での追加経済対策について3つのポイントがあって、というところ。「ターゲット・タイミング・安心の提供」が大事ですとか言っています。いかにもな"エコノミスト"ですねー。

1時間ほど後にまた登場です。値下げ競争が続く外食産業で、値下げをせずに売上を伸ばしつづけている餃子の王将を紹介するニュースに解説コメント。各店舗が独自メニューを手掛けるという飲食チェーンにしては珍しい方式について「最大の狙いは、客ではなく従業員のほうだと行動経済学者の竹内さんは話す」と。王将のやりかたは、製造業で取り入れられていた「セル生産方式」に近いんじゃないかといいました。すばやいメニューの改善(多品種化)や従業員モラル向上をねらったセル生産方式が外食産業にもやってきたんでしょうか。

2009年4月5日

お花見

近くの公園にお花見にいきます。息子を肩車して、満開の桜のなかを歩いていくところを、妻が後ろから写真をとってくれました。たくさんの人や子どもたちがいて、興味ぶかそうに見つめていました。特に、4~8歳くらいのお兄さん・お姉さんに遊んでほしいようですね。

最近はいろいろなものを指先で「ちょん」と触れてみるのが大好きになりました。桜の花もちょんちょんと触ってから、私のことを見てくれて、本当にかわいいものです。家事・育児が大変なときはあっても、このかわいさ愛おしさは得難い幸せです。

2009年3月29日

フジテレビに出た:新報道2001

フジテレビの『新報道2001』に出ました。オフィスに電話があり、高速道路料金が1000円になったというニュースについて、"行動経済学の観点から"コメントをもとめられました。(GQ10月号を見てくださったようですね。GQさんどうもありがとうございます!)

そこで、メンタル・アカウンティング(心理会計)で、値下げの経済効果を説明してみました。値下げ分は家計に還らずに、そのまま旅行先で使ってくれるはずだと。

右の画像は、「無料!」にしてしまえば、値下げ分以上のもっと大きな効果が狙えたかもしれませんね、と言っている部分です。テレビの長さ(1フレーズ数秒、テロップに収まる長さ)で区切って要点を話すのって、慣れるまでに時間がかかりますね。うーん、と考えるポーズなどをうまく撮ってくれました。おもしろかったです。

経済セミナーに書きました:東京都の学校選択制度

経済セミナー4・5月号に「東京都の学校選択制度」を寄稿しました(85~88頁)。学校選択制度の実施状況・利用率を調べ、どういった抽選制度をとっているかを東京都23区の例でまとめました。

学校選択制度導入までは、公立学校に入学するとき、入学する学校は児童の住所に基づいて指定されていました。学校選択制度によって、保護者・児童が入学したい学校を選ぶことがある程度可能になったのです。アメリカでは school choice program の open enrollment という制度で、20年以上前から始まっています。最近では、マサチューセッツ州ボストン市やニューヨーク市の改革が(経済学者にとっては)大ニュースでした。混乱が続いていたボストン市の学校選択制度を、一流の経済学者のチームが分析して改革案を提示。教育委員会がそれを受け入れたというものです。詳しくはAbdulkadiroglu先生たちの論文"The Boston Public School Match" (PDF) でどうぞ。


東京都の数字を調べていて、約20%~30%の新1年生が学区外の学校への入学を希望していることがわかりました。私立の学校へ進学する児童も多いことを考えれば、かなりの児童・保護者が通学区域の外の学校に通いたいと思っているようです。ご興味のある方はぜひお買い求めください。

2009年3月3日

視線を感じると"いい人"になる (アソシエ連載:はじめての実験経済学)

ウソのような本当の話。3つの黒丸を逆三角形型に並べて、それをアンケート用紙に印刷しておくだけで、回答者は親切に(いい人であるかのように)ふるまうということが知られています。他人の視線(人の目)があれば、利己的な人であっても、社会人として望ましい行動をとるわけです。その行動様式は体に刻み込まれていますので、「視線(人の目)」に似たものを見せられただけでもついつい反応して、社会的にふるまうのがわれわれ人間のカナシク・おかしいところですね。詳しくは、今日発売の日経ビジネスアソシエ「はじめての実験経済学(23ページ)」をご覧ください。

2009年2月27日

赤ちゃんとママ(パパも読んでる!?)

健康保険組合から『月刊 赤ちゃんとママ』という情報誌が送られてきます。0歳児を育てる親に役立つことが書かれていて参考になります。

ただ、タイトルがすごく保守的(子育て=女の仕事という性別役割分担が前提)なので、すこしいやかな。....いや待て。よーくみると、なるほどちゃんと「パパも読んでる」ってさ。いくらなんでもこれはひどいぞ。パパはしょせん、おまけですか。

2009年2月19日

BIG ISSUE (ビック・イシュー)買いませんか?

ホームレスの人についての一番古い記憶は、たしか「ドラゴン・クエストⅢ」を買うために早朝の新宿地下街を通った時のものです。中学1年だった私は、家を持たない人の暮らしぶりの過酷さに驚きました。

2000年から7年間、留学のためアメリカに住みました。アメリカにはホームレスが多いのですが、一方で彼らを支援する団体も多くあったと思います。

昨年帰国して、東京の街角で「THE BIG ISSUE(ビッグ・イシュー)」を売るホームレスの人を見かけるようになりました。販売価格300円のうち、160円が販売員の収入となるとのこと。すこしでも楽になるならと、販売員から買うようになりました。ビッグイシュー基金へも、寄付をして「ひとり立ち応援会員」になっています。

昨年以来、失業問題は深刻になる一方で「派遣切り」など雇用をめぐる報道を毎日目にします。心を痛める人はせめて300円出して「ビッグ・イシュー」を買ってはいかがでしょうか。政府の対策はいつも後手に回るものです。それを批判するだけでなく、ひとりひとりができることをやっていくのも大事だと思います。

2009年1月26日

保育園展

保育所の写真展に行ってきました。
子どもたちが遊んだり、お散歩に行ったり食事をしている様子の写真がたくさん展示してありました。息子が通う保育園も出展しており、園長先生(写真)をはじめいつもお世話になっている先生方にもお会いできました。たくさんの写真がかわいいきり絵と一緒にレイアウトされています。

息子の写真を見ると、お友だちや保育士の先生方に囲まれて子どもが育っていく様子がよくわかります。

2009年1月20日

連載:はじめての実験経済学 (日経Associe)

「はじめての実験経済学」という連載コラムを『日経ビジネスアソシエ』で始めました。

最近は行動経済学が注目されているようですが、この連載でも損得"勘定"だけでなく、"感情"に流されがちな人間の行動について紹介しています。大学の講義で私が実際に行った経済実験の結果も載っているので、よろしければ手にとってご覧ください。