2024年11月3日

府中刑務所文化祭にゼミ生と

府中刑務所文化祭にゼミ生を連れて、刑務所の中も見学しました。学びの多いイベントでした。
府中刑務所の門が開き、塀の中に

印象に残ったのは、(1)高齢の懲役受刑者が「作業」という名目で、運動やら折り紙でリハビリをしている様子を紹介したビデオ。刑務所というより"老人ホーム"だった。
(2)拘禁刑が創設(懲役・禁固を統廃合)されるとは知りませんでした。刑事収容施設法も第93条で「受刑者に対し、その改善更生及び円滑な社会復帰を図るため必要と認められる場合には、作業を行わせる」と追記されたということ(2025年施行)。いままではただ「作業させる」だったのが、更生が視野に入った。(3)刑務所内の作業場の注意書きが多国語(たぶんアジアの国々の言葉)であったこと。なによりも (4) 更生に携わる法務教官や矯正局の皆さんの使命感に頭が下がりました。

『犯罪は社会の鏡』。社会のあり方、コミュニティや地域の力、家族の愛情、そして、教育政策、所得再分配政策、福祉政策、司法行政。これらの綻びが犯罪となって顕れるともいえます。大学で学び社会の一員となる学生さんたちには、犯罪者は縁遠い人たちかもしれませんが、同じ社会の一員。知っておくべきことでもあると思いました。

子どもに寄り添い、励ます仕事です

法務教官の募集パンフ「子どもに寄り添い励ます仕事です」

全国各地の刑務所で作成された様々なものが売られています

ゼミ生たちが塀の中に入っていきます


法務省のコレワークについて質問する学生さん

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