2007年10月2日

セコイア国立公園(世界一の大木)

セコイア国立公園までパサデナから車で4時間弱ほど。なかなか大きい樹ですね。写真のとおり、周囲が晴れ渡っているため、森の奥にひそむ秘樹という感じはなくて、むしろアメリカ的にドバーンと大きかったです。写真にうつっているのは、たしかThe House と名づけられたセコイヤたち。いろいろなところにこのサイズの樹木が突っ立っています。とにかく大きい。写真をよくみると人がひとりいますね、その横にフツーのサイズの丸太がころがっています。この丸太とセコイア本体とを比べてみれば、セコイアの巨大さのイメージがわきますでしょうか。

標高が高いため、意外と寒いので注意しましょう。

2007年9月23日

日本経済学会で発表

日本の学会デビュー。水道橋の日大経済学部におじゃましました。いろいろな方ととお知り合いになることができ、とてもよかったです。yyasudaさんとはシカゴAEAぶりに再会、GRIPSは専任講師/准教授/教授じゃなくて、アメリカと同じように助教授/准教授/教授なんですね。いいな。

同業のお友達に「竹内さん、日本での学会はスーツ[着ないといけない雰囲気]ですから」と脅されていたので、念のため発表にはネクタイをしていきました。まあ、別にネクタイをしなきゃいけないということもなかったような気もして安心でしたが、ありがたいアドバイスを下さる方には感謝です。二日目は Caltech Tシャツを着て日大経済学部前にて記念撮影。受付をやっていた学生さんが一緒に写ってくれました。写真撮影のときのピースサイン、変遷はありましたが、復活なんですね。

2007年9月19日

豊かな生活環境

ミシガン大学キャンパスの東側に接しているのが、このニコラスアーブ。写真をとったのは晴れた日曜日のお昼なんですが、本当に空いています。町から歩いて20分で、入り口の森林にたどりつき、そこを5分くらいで抜けると、この草原が広がっています。さらに5分ほど行けば、ヒューロン川を眺めることができます。大学町なので文化設備(コンサートホール・書店・図書館・学術イベント)は完備されていて、それでいて緑豊か、夢のような生活環境ですね。

2007年9月18日

オフィス泊まり

意外と快適なので、オフィスにエアベッドを持ち込んで仮眠。下手な時間に外に出るのは不用心ですし。そういえば、イスラエルのワークショップで一緒だった人に会いました。同じくカルテックでポスドクをしているのだそうです。

2007年9月10日

大時計(同僚からのお祝い)

以前からほしかった壁掛け時計をお祝いにもらいました。かなり気に入っています!! 中央の本体部分が外側の大車輪を回転させていくので、一番上にいつも現在時刻が表示されるという仕掛け。写真をとったのは7時20分。これはすばらしい。

2007年9月9日

大学食堂のピザ

大学の食堂でピザを頼むとその場で作って焼いてくれて、1枚5ドル(580円)前後です。まあまあのできですね。写真にあるのは"マルガリータ"。すこし見た目がちがうけど、うまいのでOK.

2007年9月7日

米国永住権(グリーンカード)取得の基準

今日はCaltechでキャリアセミナーをやっています。大学院生やポスドクのための就職情報セミナーで、もちろんドーナツやコーヒーも出るので、立ち寄りました。朝一番のセッションは外国人向け("外国人(foreigner)"でも"留学生"でもなく、"国際学生(international student)"というんですよね、アメリカでは)。ビザやグリーンカードについての情報を解説していました。グリーンカード(米国永住権)の取得を最初から念頭においた説明でした。就職してH-1就労ビザをとり5年してからグリーンカードを申請するという流れなので、まだ就職先さえきまっていない学生相手にはずいぶん先の話です。それでもそのH-1をどの会社・大学でとるのかというのが重要になってくるから、就職活動を控えた人たちには必要な情報でしょう。

H-1ビザの申請費用を会社が持つのか、自分が持つのか、この辺を雇用主とネゴシエーションして分担を決めるあたりが、いかにもアメリカ的です。グリーンカード申請は弁護士を介して行うようで、その費用に6000ドルから10000ドル(70万円~115万円)くらいかかるとのこと。

グリーンカード取得の基準は5段階あるらしくて、第1の基準は学術分野に著しい貢献がある人とかなんとか。具体的には、ノーベル賞受賞者とかね、というくだりでみんな笑っていました。第2は outstanding なこと。CaltechのPhDなら大丈夫よ、みたいなことを言っていました。「あなたがたは大学コミュニティにいるから知らないと思うけど、世の中にはPhD(博士号)を持っていない人が lots of いるんですから。いや、本当よ。」ということでした。たしかにアカデミアにいるとPhDホルダーだらけ、というよりPhDホルダーしかいないですね。

2007年9月6日

自転車も安いアメリカ

私の自転車は中央の青いもの、targetで53.77ドル(6200円)でした。3×5段階のギアシフトつきです。こういうものはアメリカのほうが圧倒的に安い。

2007年9月5日

ふた付きマグカップ

フタがついたマグカップがアメリカには本当に多いですね。フタにある開閉式の穴からコーヒーをチューチューと飲みます。朝、車で通勤しながらコーヒーを飲むなんて習慣から商品化に結びついたのかもしれません。日本ではあまり見かけないような気がします。

写真のカルテックマグは、18ドルもしたので、ちゃんと本体・内側はステンレススチールでできています。ロゴの大きさもちょうどよくてかわいいです。

大学のノベルティグッズ販売高はどのぐらいなんでしょうね、アメリカじゃ、どの大学に行っても大学グッズがたくさん売られています。ミシガン大学でも学生さんの多くは大学Tシャツを着ていました。

ちなみにフタのことを英語でlidというようです。カバーとかキャップといっても全然通じないんですね。

2007年9月4日

Beckman講堂ライトアップ

カルテックには外灯みたいなものがあまりない代わりに、建物をライトアップして照明にしている。私のオフィスのとなりの Beckman 講堂を撮ってみた。屋根のデザインは秀逸です。(Caltech)

2007年9月2日

職場の花

ジェンダー役割分担が当たり前だったその昔、OLは「職場の花」といわれたんでしたっけ。最近は、そこまで露骨なことはなくなりつつあるようです。そんなわけで、私のオフィスの花として魚と植木鉢があります(植木鉢は連れ(@東京)からのプレゼント、ありがとうね)。ベタという魚は、手間いらずで、かつ表情豊かなので、もう2年ぐらい飼っています。

2007年9月1日

博士のガウン

博士のガウンを着てみました。ミシガン大学のものはスクールカラーの青がメインですね。大学卒業や修士・MBAレベルならば既製品のガウンが手に入るのですが、博士のガウンとなるとオーダーメイドしかありません。おかげでサイズはぴったりです。

アメリカの大学の卒業式では、壇上はとてもカラフルになります。列席する教授たちが全員、自分の出身校の博士ガウンをまとってくるため、各学校のスクールカラーが並ぶのです。

9月1日が新しい学年度の始まりなのですが、ここカルテックでは10月1日から新学期が始まるようです。クォーター制(1年4学期制)なんですね。

2007年8月26日

蓮の池とカエル

私のオフィスのある Baxter Hall を出たところに、長方形の池があります。蓮が繁茂していますが、カエルがたくさんいて、じーっとしています。写真にも3匹仲良く座ってます。小さな魚もたくさんいますし、本場のアメリカザリガニも底を巡廻しています。

2007年8月25日

カリフォルニア工科大学 (CalTech カルテック)につきました

カリフォルニア工科大学(通称:カルテック)に研究員としてしばらく滞在します。ついに一人部屋オフィスを持つことができました。だいたい6畳一間という広さですが、贅沢だなあと思います。感謝!

カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)の世界ランキングを宣伝しておきますと、英国のタイムズが発表するTimes Higher Education Supplement(THES)では世界7位、上海交通大学の発表では世界6位、Newsweekでは4位となっています。日本での知名度があまり高くないのは、大学規模が小さいからかもしれせません。そのかわりカルテック・コミュニティは関係者同士、とても親切なんだそうです。

2007年8月4日

上海交通大学で発表

ESAの第3回アジア太平洋大会は上海交通大学で開かれました。私の指導教官ヤン・チェン(Yan Chen)先生が主催委員長ですので、私も当然参加します。会場の上海交通大学は江沢民の出身校で、最近は、世界大学ランキングをつくっていることでも有名になっています。

大学ロビーの電光掲示板に"亜洲一流"(アジアトップ)を目指して、"努力、努力、再努力"と流れるあたりが共産圏を実感させますね(写真)。昼食では大学職員の数名と同席したのですが、みなさん上手に英語を話すので驚きました。英語を話せることが採用条件(requirement)なのだそうです。たしかにがんばってますね。


カリフォルニア工科大学からは Colin Camerer先生と Tom Palfrey 先生が来ていました。写真は Neuroeconomics(ニューロエコノミクス; 神経経済学; 行動経済学)について解説する Colin(カメレール博士)。彼は、18才でJohns Hopkins大学を卒業して、20才でシカゴ大学MBA、22才でシカゴ大学でPhDをとっているんですね、すごい人です。プレゼンも面白かった。

fMRIに映る脳の活動状況を、夜のオフィスビル(どのフロアの電灯がついているか)と対照させて説明していました。たとえば、経理部門、営業部門、取締役会などは、それぞれがちがった機能をもち、ちがったことを考えて動いています。したがって会社全体が直面している状況によって各々の部門の働き方がちがうわけです。それは夜のオフィスビルを外から眺めればだいたいわかるはずです。経理部門のフロアの電灯がずーっとともっているのなら、おそらく会社は決算期直前なのではないかといった具合です。fMRIの画像もそれと同じだということでした。脳にはいろいろなパートがあり、それぞれが独自の役割をもって活動していて、それがfMRIに映るのでしょう。

2007年7月25日

カリフォルニアまでドライブ 3590km

ミシガン州からカリフォルニア州まで、2231マイル(3590km)を走ってみました。東京から沖縄まで行ってもせいぜい1550kmです。3590kmだと東京からベトナムくらいまであります、アメリカは広大。カリフォルニアのパサデナ市(Pasadena)に着く4時間手前のラスベガス付近でブレーキが壊れたので、高速道路を降りました。そこまでで、ガソリン272㍑(72 galon), 実走行時間37時間, 平均走行時速54.3 mile (87.4km)でした。制限120km/hのところが多かったので、かなり速いですね。

2007年7月15日

ナッシュ先生と実験経済学@Stony-Brook

ゲーム理論をやる人ならご存知のStony-Brook(ニューヨーク州立大学ストーニーブルーク校)ワークショップをのぞいてきました。今年は Handbook of Experimental Economics の第2巻(結果編)がようやくまとまりつつあるというので、特別に3日間も実験経済学のセッションが組まれていました。

実験経済にもいくつかグループがあって、ここにはアリゾナ大・ジョージメイスン大・カルテックのグループは来ていないようです。私のボスのLedyard先生(カリフォルニア工科大)がパネルディスかスタントの予定だったのですが、野球でケガをしてしまい、残念ながらお休みでした。

ここでは Al Roth (ハーバード大)グループと KagelとLevin (オハイオ州立大)が中心のようです。ミルグロム(Milgrom)御大などビックネーム盛りだくさん、さすがゲーム@東海岸ですね。注目は、ナッシュ均衡で超有名なJohn Nash先生(プリンストン大)でしょうか(写真右端)。ドイツのSelten先生との共同実験プロジェクトを静々と発表していました。後ろ向きになりながら、壇のぎりぎり端まで来るもんだから、参加者一堂が「John, あぶない!」と何度も手助けしようと腰を浮かせました。経済学会の超VIP。

2007年7月10日

プエルトリコ INFORMS で学会発表

INFORMSの国際大会で発表しました。会場はカリブ海のプエルトリコです。Time preference (時間選好)について仏INSEADのグループが来ていますし、combinatorial auction (組み合わせオークション)でも メリーランド大学 (Maryland)の人もトークに来ていたので、参加しました。

INFORMSはビジネスに応用性の高い非常に"practical"な研究発表の場です。理論的な整合性はさておき、「実際にどう使ってみるのさ」ということに重点をおいています。私の専門の経済学は、「現実への応用性はさておき、抽象的・理論的にどう完璧にモデルを仕上げるのさ」に重点があるようなものですから、INFORMSのアプローチは新鮮です。

今回おもしろかったのは、イリノイ大学のSheldon Jacobson 教授の"Getting and Dealing With Media Attention for Your Research (自分の研究にマスコミからの注目を集めるには)"というセッションでした。米国人の肥満が原油消費量(地球温暖化)に与える影響という論文を発表したのですが、それが『超』マスコミ受けするというのでイリノイ大学はメディアトレーニングを受けさせます。そしてプレスリリースを出したのですが、やはり取材が殺到。その48時間の体験を語ってくれました。論文の真意がなんであれ、マスコミは記事がおもしろくなるなら何でも勝手に解釈してしまうから困ったよ、とジョーク交じりに話してくれました。
かなりカジュアルな雰囲気だったので、私はミシガンTシャツを着て発表しました。スクールカラーの紺色に、黄色(Maize)で MICHIGAN ECONOMICS と書いてあります。セッションチェアは、ミシガン大学フットボールチームの宿敵であるオハイオ州立大学 (Ohio State U.)出身で、Oh, no. Michigan! とからかわれました。

2007年6月22日

博士号(Ph.D.)を取得

今日はDoctoral dissertation (博士論文) を提出。5月18日に Oral defense (口頭試験)を終えてからは博士論文の手直しをつづけていましたが、ようやく終わりました。大学院(Rackham Gradulate School)に博士論文を持参し、学位請求手続きを完了しました。学位の請求だけならwebsiteであっけなく終わるのですが、博士論文の書式を整えるのに時間がかかります。係りの人が1枚1枚ページを確認し、一部分修正をもとめられました。文献リストを最後にまとめているのですが、そのリストの前に「Bibliography」という扉ページが必要だったようです。数学科のLaTeXフォーマットでは扉ページは出力されなかったので、そのままにしていました。その場でPCを開いて、扉ページを作成しことなきをえました。

ほかにもアンケート票に記入したり、著作権管理の同意書にサインしたり、20分くらいかかります。そしてその場で、学位取得証明書 certificate が発行されました(写真)。担当の人は日本語を少し話す Ashley さん、「おめでとう」と日本語で言ってくれました、うれしかったです。Congratulations!

ちなみに博士論文の電子データの提出はもとめられていません。大学全体はかなりIT化されていて、たとえば、学生の履修登録はもちろん、学費のオンライン決済や、先生のほうからの成績の入力・受講者リスト(顔写真付き)作成まで全部がwebsiteでできるのですが、博士論文は紙だけで提出しました。IT化のフロンティアですね。

2007年5月25日

フランス経済学会(行動経済学と実験経済学)で発表

フランス第2の都市、リヨンで学会発表。主催はフランスの経済学会で、テーマは「行動経済学と実験経済学」。完成間近の博士論文をもって出かけました。http://www.gate.cnrs.fr/afse-jee/
 ヨーロッパでの発表は、2004年のドイツ・マンハイム大学のワークショップ以来。参加費用は学生180ユーロ(約3万円)で、高すぎる気もします。それでも口頭試験の直後でしたし、ついでにチュニジアにも観光で行きたかったので、せっかくだからと参加しました。

ひとつびっくりしたのは、休憩時間にワインがでることです(→写真)。ワインが水がわりだとはいえ、セッションの前にみんながワインを飲んでいるのは、アメリカではありえない光景でした。もちろん、リラックスできていいとは思いますね。

さて、学会に参加すると、関係書類をいれるカバンがついてくることがあります。今回のカバンはこんなんでした(写真)。薄手なので、意外と便利でした。市内観光のときに水のボトルとカメラを入れておくのにちょうどよかったです。

がっかりしたのは、レセプション。学会のwebsiteにもありますが、リヨン市の由緒ある建物で開かれるということで、一人40ユーロも徴収しました。ところが、これがただの立食パーティで、ひとつまみのスナックが出ただけです。テーブルに着くこともなく、空になったお皿の間に参加者がひしめいていました。


学会にいくつか行ってみて感じたのは、互いに知らない参加者同士がmingle できるようなシステムが必要だということです。主催者が食事とドリンクだけを用意して、「あとはお好きに交流してください」では、だめですね。今回のレセプションでは、参加者の多くが、さびしそうにうろうろと食べ物をさがしているだけで、あまり交流できていませんでした。私自身は自分の研究領域に近い人たちとは色々と情報交換もできましたし、思いがけずbig name な人とも知り合えたりして、収穫はありましたのでよかったです。

リヨンに来て、本当によかったのは、ごはんがおいしかったことです。どのレストランに行っても、基本的にはずれがない。Buchonというリヨンの伝統家庭料理を2晩つづけて食べてみました。あの水代わりのワインをひたすら飲みながら、のんびりと肉料理をいただきます。本当においしかった。アメリカに長くいると味覚がどんどんだめになってしまいますね。またいつか行きたいです。