2009年4月18日

筍を食べる たけのこご飯に土佐煮

「生協で筍を注文したよ」と妻がいうので、ネットでレシピを参考にしながら、たけのこご飯土佐煮を作ってみました。筍は手に乗せるとずいぶん大きくて、うちの子が抱きしめても余るぐらいかな。ただ、皮をとると意外に小さい。油揚げと一緒に煮て、炊飯器にセット。

ごはんが炊けるのを待つ間、白菜と豚肉のミルフィーユも作ってしまう、白菜は大きいので冷蔵庫のスペースをとるから早く食べてしまいたい。なすのごま酢和えも拵えます、こちらはただなすを熱するだけ。ちょっと時間がかかったけど、かなり満足度の高い夕食ができました。たけのこご飯、本当にうまい!

2009年4月17日

フジテレビに出る:追加経済対策とセル生産方式

また新報道2001に出させてもらいました。番組冒頭での追加経済対策について3つのポイントがあって、というところ。「ターゲット・タイミング・安心の提供」が大事ですとか言っています。いかにもな"エコノミスト"ですねー。

1時間ほど後にまた登場です。値下げ競争が続く外食産業で、値下げをせずに売上を伸ばしつづけている餃子の王将を紹介するニュースに解説コメント。各店舗が独自メニューを手掛けるという飲食チェーンにしては珍しい方式について「最大の狙いは、客ではなく従業員のほうだと行動経済学者の竹内さんは話す」と。王将のやりかたは、製造業で取り入れられていた「セル生産方式」に近いんじゃないかといいました。すばやいメニューの改善(多品種化)や従業員モラル向上をねらったセル生産方式が外食産業にもやってきたんでしょうか。

2009年4月5日

お花見

近くの公園にお花見にいきます。息子を肩車して、満開の桜のなかを歩いていくところを、妻が後ろから写真をとってくれました。たくさんの人や子どもたちがいて、興味ぶかそうに見つめていました。特に、4~8歳くらいのお兄さん・お姉さんに遊んでほしいようですね。

最近はいろいろなものを指先で「ちょん」と触れてみるのが大好きになりました。桜の花もちょんちょんと触ってから、私のことを見てくれて、本当にかわいいものです。家事・育児が大変なときはあっても、このかわいさ愛おしさは得難い幸せです。

2009年3月29日

フジテレビに出た:新報道2001

フジテレビの『新報道2001』に出ました。オフィスに電話があり、高速道路料金が1000円になったというニュースについて、"行動経済学の観点から"コメントをもとめられました。(GQ10月号を見てくださったようですね。GQさんどうもありがとうございます!)

そこで、メンタル・アカウンティング(心理会計)で、値下げの経済効果を説明してみました。値下げ分は家計に還らずに、そのまま旅行先で使ってくれるはずだと。

右の画像は、「無料!」にしてしまえば、値下げ分以上のもっと大きな効果が狙えたかもしれませんね、と言っている部分です。テレビの長さ(1フレーズ数秒、テロップに収まる長さ)で区切って要点を話すのって、慣れるまでに時間がかかりますね。うーん、と考えるポーズなどをうまく撮ってくれました。おもしろかったです。

経済セミナーに書きました:東京都の学校選択制度

経済セミナー4・5月号に「東京都の学校選択制度」を寄稿しました(85~88頁)。学校選択制度の実施状況・利用率を調べ、どういった抽選制度をとっているかを東京都23区の例でまとめました。

学校選択制度導入までは、公立学校に入学するとき、入学する学校は児童の住所に基づいて指定されていました。学校選択制度によって、保護者・児童が入学したい学校を選ぶことがある程度可能になったのです。アメリカでは school choice program の open enrollment という制度で、20年以上前から始まっています。最近では、マサチューセッツ州ボストン市やニューヨーク市の改革が(経済学者にとっては)大ニュースでした。混乱が続いていたボストン市の学校選択制度を、一流の経済学者のチームが分析して改革案を提示。教育委員会がそれを受け入れたというものです。詳しくはAbdulkadiroglu先生たちの論文"The Boston Public School Match" (PDF) でどうぞ。


東京都の数字を調べていて、約20%~30%の新1年生が学区外の学校への入学を希望していることがわかりました。私立の学校へ進学する児童も多いことを考えれば、かなりの児童・保護者が通学区域の外の学校に通いたいと思っているようです。ご興味のある方はぜひお買い求めください。

2009年3月3日

視線を感じると"いい人"になる (アソシエ連載:はじめての実験経済学)

ウソのような本当の話。3つの黒丸を逆三角形型に並べて、それをアンケート用紙に印刷しておくだけで、回答者は親切に(いい人であるかのように)ふるまうということが知られています。他人の視線(人の目)があれば、利己的な人であっても、社会人として望ましい行動をとるわけです。その行動様式は体に刻み込まれていますので、「視線(人の目)」に似たものを見せられただけでもついつい反応して、社会的にふるまうのがわれわれ人間のカナシク・おかしいところですね。詳しくは、今日発売の日経ビジネスアソシエ「はじめての実験経済学(23ページ)」をご覧ください。

2009年2月27日

赤ちゃんとママ(パパも読んでる!?)

健康保険組合から『月刊 赤ちゃんとママ』という情報誌が送られてきます。0歳児を育てる親に役立つことが書かれていて参考になります。

ただ、タイトルがすごく保守的(子育て=女の仕事という性別役割分担が前提)なので、すこしいやかな。....いや待て。よーくみると、なるほどちゃんと「パパも読んでる」ってさ。いくらなんでもこれはひどいぞ。パパはしょせん、おまけですか。

2009年2月19日

BIG ISSUE (ビック・イシュー)買いませんか?

ホームレスの人についての一番古い記憶は、たしか「ドラゴン・クエストⅢ」を買うために早朝の新宿地下街を通った時のものです。中学1年だった私は、家を持たない人の暮らしぶりの過酷さに驚きました。

2000年から7年間、留学のためアメリカに住みました。アメリカにはホームレスが多いのですが、一方で彼らを支援する団体も多くあったと思います。

昨年帰国して、東京の街角で「THE BIG ISSUE(ビッグ・イシュー)」を売るホームレスの人を見かけるようになりました。販売価格300円のうち、160円が販売員の収入となるとのこと。すこしでも楽になるならと、販売員から買うようになりました。ビッグイシュー基金へも、寄付をして「ひとり立ち応援会員」になっています。

昨年以来、失業問題は深刻になる一方で「派遣切り」など雇用をめぐる報道を毎日目にします。心を痛める人はせめて300円出して「ビッグ・イシュー」を買ってはいかがでしょうか。政府の対策はいつも後手に回るものです。それを批判するだけでなく、ひとりひとりができることをやっていくのも大事だと思います。

2009年1月26日

保育園展

保育所の写真展に行ってきました。
子どもたちが遊んだり、お散歩に行ったり食事をしている様子の写真がたくさん展示してありました。息子が通う保育園も出展しており、園長先生(写真)をはじめいつもお世話になっている先生方にもお会いできました。たくさんの写真がかわいいきり絵と一緒にレイアウトされています。

息子の写真を見ると、お友だちや保育士の先生方に囲まれて子どもが育っていく様子がよくわかります。

2009年1月20日

連載:はじめての実験経済学 (日経Associe)

「はじめての実験経済学」という連載コラムを『日経ビジネスアソシエ』で始めました。

最近は行動経済学が注目されているようですが、この連載でも損得"勘定"だけでなく、"感情"に流されがちな人間の行動について紹介しています。大学の講義で私が実際に行った経済実験の結果も載っているので、よろしければ手にとってご覧ください。

2008年12月7日

信州大学 意思決定理論セミナーで発表

西村直子先生(信州大学)と西村幸浩先生(横浜国立大学)からお誘いを受けて意思決定理論に関するセミナー発表に行ってきました。

ここでは若手の意思決定理論の研究者の皆さんに会うことができました。研究者はふだん、日本の全国各地の大学で研究・教育に携わっているため、同世代で同分野の人と顔を合わせる機会はほとんどありません。とても貴重な週末を過ごすことができました。

2008年11月14日

ESA@Tucsonで発表

4回目のESA@アリゾナ発表。実験経済学を始めた功績でノーベル記念経済学賞をもらった Vernon Smith さんが創設したのがこのESA (Economic Science Association) です。2007年2006年のそれぞれのブログエントリでだいたい書いたとおりですので、そちらをご参照ください。

今回の目玉は、私のミシガン大学での指導教官Yanと、さらにYanの指導教官であるJohnもいたので、3人で記念写真をとってもらったことでしょう。かつてのオフィスメートにシャッターを押してもらって、彼がひとこと "Hmm, generations." 私も2人のようなビッグになりたいです。

2008年10月31日

岐阜聖徳学園大学でセミナー発表

大阪大学での翌日、蔵研也先生・松葉敬文先生・佐藤淳先生のセミナーで発表させていただきました。先生方はテストステロン(男性ホルモン)と経済行動の関係を調べるとても面白い研究をされています。

蔵先生はご著書『リバタリアン宣言』でお書きになっている通り、リバタリアン。たとえば、政府は人々のモラルの番人ではないとするのがリバタリアンですが、保守派とも進歩派(リベラル)とも異なるため、理解を得るのはなかなか難しいようです。

社会問題に対して、すぐに「"クニガキチント"規制しないからだめなんだ」という他力本願で自分はなにもしない人たちがたくさんいますね。これじゃいかんだろうと。私も全く同感です。私の考え方も部分的にリバタリアンと重なるところがあるため、お話はとても刺激的でした。蔵先生のご著書はとてもわかりやすく面白いので、ぜひ読んでみてください。

2008年10月30日

大阪大学でセミナー発表

筒井義郎先生主催のセミナーでアイ・トラッカーを使ったオークション実験について発表させていただきました。オークション参加者の意思決定を、彼らの視線の動きから解明を試みています。

筒井先生は今年から行動経済学の講義を開講されたそうです。行動経済学は注目を集めている分野ですが、講義を設けている大学はまだ少ないでしょう。阪大の学生さんたちはとても恵まれた環境にあるなと思いました。

2008年10月26日

至福のとき:育児のしあわせ

息子が笑うたびに「かわいい、あー、かわいいなあ」と言ってしまいます。おそらく1日50回は言っているでしょう。これまで色んな人が赤ちゃんはかわいいというのを聞いてきて、頭ではわかっていたのですが、ここまでかわいく感じるとは予想しませんでしたね。頭がジーンとしびれてきます。

育児はお母さんが一番とか言われたりもしますが、「いや、それはちがう」といいたいですね。父親でも、生まれた当初から育児をしていれば、子どもはなついてくれると思います。母親と同じ頻度で、オムツを換え、お風呂にいれ、抱っこ寝かしつけをしていて2ヶ月も経った頃、赤ちゃんがニッコリ笑ってくれた時は、本当に至福を感じました。私にとっても、はじめの頃の育児+家事はかなり大変でしたが、最近の息子が声をだして笑いかけてくれる瞬間は本当にかけがえのない時間です。

2008年10月25日

赤ちゃんに優しいお出かけ先:新丸ビル

知人に就職祝いのプレゼントを買うため、新丸ビルに行きました。

生後5ヶ月の息子を連れて行ったのですが、5階に多目的トイレと授乳室があり、とてもよかったです。

古いビルだと、オムツ交換台が女子トイレ内に設置されていて、男性の私には利用しにくいです。おっぱいは妻、オムツ換えは私の担当なので、オムツ交換台が女性用トイレにあるのはちょっと困りますね。新丸ビルは、さすが新しいビルだけあって、男女ともに利用できる多目的トイレと授乳室のそれぞれにオムツ交換台がありました。授乳室はスペースが広く、妻も落ち着いて授乳ができると評価していました。

父親も育児をするのが当たり前の時代、男性も利用しやすいこうした施設があるのは、いいですね!

2008年10月2日

経済セミナーに書きました:実験経済学特集

経済セミナー10月号に寄稿しました。特集「実験経済学がわかる」のなかの「教室実験をやってみよう!:ゲーム理論への誘い」という5ページの記事です。いわゆる"美人"投票ゲーム(p-beauty contest)の教室実験について、「Level-k思考」を紹介しつつ、まとめました。一橋大学で私が行った教室実験の結果も紹介してあります。どうぞ書店でお買い求めください。
 経セミの表紙に自分の名前が書かれているのは、なかなかうれしいですね。

2008年9月12日

香港科学技術大学でセミナー発表

香港科学技術大学でセミナー発表しました。組み合わせオークションに関する経済実験とアイトラック分析を加えた研究について話しました。担当の Hossain助教授からは以前に突然メールをいただき「うちの大学でジョブセミナー(助教授の採用試験を兼ねた研究発表)をしないか」とのお誘いを受けました。すでに一橋大学への就職が決まっており、子どもも日本で生まれる予定でしたのでお断りしましたが、貴重な機会なのでセミナー発表はさせていただくことにしました。
 香港科学技術大学は、1991年設立の新しい大学ですが、経済学部の世界ランキングではいつも70位くらい、アジアでは1位です。発表の後は、同大学の奥井先生、田中先生に美味しい海鮮レストランに連れて行っていただきました。大きな生け簀から海鮮を選んで料理してもらいました。30cmはある蝦蛄(しゃこ)などがとても美味しかったし、珍しかったです。ご馳走様でした!

2008年9月8日

オブジェクト指向型経済

少し前から、派遣や請負労働が問題視されるようになってきました。NHKの「フリーター漂流」という番組には、まるで機械のパーツのように使い捨てにされる請負労働者の姿が描かれていました。

この番組を見て思い出したのは、1995年に「オブジェクト指向型経済」という言葉を思いついたことです。企業経営や事業の遂行において、すべての業務が細分化され、ひとつひとつがアウトソーシングによってパーツ化されることをイメージした言葉です。会社という母体はなくなって、本社には経営部分(持ち株会社)だけが残る。そして、いままでの会社というものは、本体とは完全に切り離された部署(パーツ=オブジェクト)の寄せ集めになるんだろうなという予想から思いついた言葉。業務をどんどん細分化していけば、社員もいらないし、仕事を全部アウトソーシング・外部委託できるはず。派遣社員、業務請負だけで企業を動かすことも可能になってしまうのかなと考えたわけです。

95年当時、Visual Basic というオブジェクト指向のコンピュータプログラムを使ってみて得られた実感と、ミクロ経済学をまじめに勉強しはじめて得られた直感から、作ってみた言葉でした。オブジェクト指向プログラムには本体部分がなく、個別の機能を備えたパーツ(オブジェクト)の集合体で全体が構成されるようなコンピュータ言語だということです(専門じゃないんで不確かですが)。

あれから13年たち、アメリカから帰って日本で働き始めてみると、当時は「思いつき」のつもりだった言葉が現実味を帯びてきたのかなと感じます。

2008年9月4日

くるみんマーク:大学も取得しましょう

「くるみんマーク」をご存知ですか。子育てと仕事の両立を応援する企業・事業体が取得することができます。次世代育成支援対策推進法にもとづき、厚生労働省が審査しています。ソニー、ホンダをはじめ、日産、富士通、パナソニックなど合計366社が「くるみん」を取得しました。名刺に「くるみん」をつけている企業もでてきました(下写真)。

取得にあたって条件がいくつかありますが、注目は、男性の育児休業取得実績が含まれていることです。

企業が「くるみんマーク」を取得するのは、男女ともに働きやすい職場だということをアピールし、良い人材を引き付けるためでしょう。イメージアップのために、一橋大学も「くるみんマーク」を取得したらいかがでしょうか。もし男性の育児休業取得実績がなければ、私が育児休業申請できますし。

スタンフォード大学も同様の理由で大学内託児所(定員100名)をオープンさせました。ハーバード大学も優秀な女性教授陣をリクルートすることを目標に2006年から8億円のプロジェクトを始め、定員100名の託児所を作ることにしています。関連記事はこちら→スタンフォード大学内に保育園がオープン