2009年8月10日

東京大学も「くるみん」取得

東京大学も「くるみん」を取得したんですね!

くるみんマークは、子育てと仕事の両立(ワークライフバランス)を支援できる企業・事業体が取得することができます。「次世代育成支援対策推進法」にもとづき厚生労働省が審査していて、東大も今年の6月に「基準適合一般事業主」として認定されたとのこと。詳しくは広報ニュースにて。
「くるみんマーク」を取得するのは、男女ともに働きやすい職場だということをアピールし、良い人材を引き付けるためでしょう。イメージアップのために、一橋大学も「くるみんマーク」を取得したらいかがでしょうか。

私が書いたのは去年の9月。そのとき、すでに東大は2年間の行動計画期間の75%を終えたところだったんですね。なるほど、なるほど。他の大学ももっと「くるみん」を取得していくといいなと思います。一橋は、行動計画さえまだないんじゃないのかな? 提案してみよう。

2009年6月7日

テレビでコメント:新報道2001 ワーク・ワーク・バランス

フジテレビ『新報道2001』にてコメントさせていただきました。低価格ネットブック(小型の携帯PC)の分野で大活躍のアスースという台湾のPCメーカーについて。「バンザイ残業で世界一」だそうで、社屋には大食堂からフィットネスジム・プールなどまでが完備され、そこで社員は残業をいとわず、ものすごい早さで商品開発を進めているとのこと。

その話を伺ったときに、私は「ワーク・ライフ・バランスじゃなくて、まるでワーク・ワーク・バランス(時代に逆行しているようだけど)ですね」といい、それをコメントで使っていただくことになりました。
本当は、「OEMの下請け企業にすぎなかったアスースが、ブランドを持つ有名企業を"中抜き"した現象」と経済学的にコメントしたんだけどカットされてしまった。とにかく、その中抜きが可能になった要件として、PC自体の低価格化があるというわけです。かつては25万円~30万円もしたPCですから、大手企業のブランドがないと消費者に信頼してもらえなかったのでしょう。しかし、いまやPCは5万円の電化製品。わざわざ大手企業のブランドがなくても買えるものになったと思います。そこで、製造元であるアスースは、不要になったブランド供給者(大手メーカー)を中抜きできたという背景がある。と考えてみました。

2009年6月3日

祝1歳:2歩あるき、感涙

先日は息子の誕生日。まずは1年目をクリア。ケーキを買ってきてお祝い。とにかくうれしかった。こんなにうれしいことはないでしょう。
育児の毎日が「かわいい」の連続で得るものは大きいが、一方、そこにかかる労力と時間が大きいのも事実。とにかく大変だったはじめの2カ月間(眠れない・・)や、以前に通っていた保育園への送り迎え(遠かった寒かった)、おっぱいが詰らないようにと毎日作った低脂肪の食事、春になるまでは家事・育児でとにかくへとへとだった。疲労のあまり妻とともに突っ伏して寝入ってしまってることもしばしば。いやはや大変だったなあ、と思いかえしていたところ。
ちょうどそのタイミングで、「ダッダ」と言いながら2歩だけ、とても不安定だったけれど、生まれて初めての自立歩行をしてくれた。ちょうど1年目の誕生日に息子からお返しのプレゼントを見せてもらったようで、涙がほろほろとこぼれてしまった。こんなに嬉しいことは、ほかにはあるまい。わかる人にしかおそらくはわからないだろうけど、幸せだとやはり書いておきたい。

2009年5月31日

揚げ物はうちで作るとやっぱりおいしい

妻がメンチカツが大好きなので、作ってみました。材料はパン粉・小麦粉・玉ねぎ・牛肉だけ。これは美味しい! と二人で大満足。これは外食では、なかなか食べられないよ。粉ふき芋は、小学校の家庭科でならいましたね。シンプルでこれもおいしい。

数日後にはサンマのチーズはさみ揚げも作りました。なるほどこれも美味い!! スパゲティナポリタンをつけあわせに作ってみたので、洋食屋さんの味。やっぱり、外で食べるより、うちで作ったほうが美味しいんですね。それを揚げ物で再認識しました。

2009年5月14日

「男女共同参画時代のキャリアデザイン」

母校から講演に呼ばれました。如水会(じょすいかい:一橋大学同窓会)の寄付講座で『男女共同参画時代のキャリアデザイン』です。私は「仕事・育児・パートナー選び」という題目でいろいろと話しました。

仕事については、日経就職NAVIの「きっと君のカッコイイは変わる。」のTVCMになんかだまされるな、とメッセージ。
 男女共同参画に関連して、アメリカでの先生が出産直前まで大きなおなかのまま、フツーに私に指導してくれたことなどを話し、日本の状況は明らかにおかしいということを伝えました。

育児については、フツーに分担していること。「家事・育児に"協力的"」とか、「妻のキャリアに"理解"がある」という言葉はおかしいのでキライだとか言ってみました。わかってもらえたかな。

パートナー選びでも、男女ともにテストステロンの影響に惑わされるな(講義中ではもっとダイレクトに言いました。ここはかなり笑いをとれたところ。)

いずれにせよ、自分の価値観をしっかり見つめよ!

2009年5月7日

水菜の豚肉巻しゃぶしゃぶ、カブと豚の炒め


かなり美味しかった。みず菜としゃぶしゃぶ用の豚肉が冷蔵庫にあったので、水菜+しめじを巻いて、だし汁+しょうゆでしゃぶしゃぶに。豚肉だけよりもボリュームもあり、カロリーが抑えられてとても良い。

豚の切り落としを片栗粉にまぶし、カブ薄切りと炒める。しょうゆ1.5と酒1で味付け、最後に水菜でアクセントをつけてみると、これがまたうまかった。

2009年4月29日

早稲田大学で実験経済学を教えさせていただいています

4月から早稲田大学の政治経済学部で「実験経済学」を週1回教えさせていただいてます。今年度から開講の新しい科目ということもあってか、定員数を超える履修申込があったようです。みなさんのご期待にそえるように刺激のある講義をしたいと思います。

2019年追記:これまでに多くの学生さんがお褒めの言葉をくださいました。ありがとうございます。講義の”特長”について考えてみました→ 「これぞ大学で出会いたかった授業」早稲田政経『実験経済学』

早稲田大学で4回講義をして気づいたのは、学生さんの反応が(一橋大学とくらべて)とても良いということ。何かを訴え語りかけたとき、きちんとアイコンタクトを返してくれる学生さんの数が圧倒的に多いんですね。質問をよびかけると、90分につき4~5人の学生さんがいろいろな質問をしてくれます。本質をついた良い質問もいくつも出ます。サンプリングバイアスはありそうですが、それでもあまりの違いにびっくりしたというのが率直な感想です。(一橋諸君もがんばろう!と一卒業生の立場から呼びかけたい気分。)

早稲田大学での講義、そんなわけで毎週楽しみです。ブログ「竹内幹の講義」に内容メモを書いています。

2009年4月23日

定本 育児の百科、すばらしい。

うちの子ももうすぐ1歳。慣れない家事・育児に時間をかけ、実質的に育児休業にちかかった昨年でしたが、子どもの元気なかわいさには本当にかけがえのない幸福感を覚えます。

さて、そんなときに、昨年ある方からいただいた
松田道雄『定本育児の百科』, 岩波文庫. の一節に感動しました。この本は、育児本の古典的名著で、特に素晴らしいのは3点。1)「いろいろ悩むな、子どもは元気に育つ!」というメッセージが親を勇気づけてくれる、2)育児本に多いパステルカラー調のポワーンとした感じがない、3)小児科医としてたくさんの親子を見てきた経験に基づいて書かれている、ということでしょうか。

感動した一節をうつしてみます。全世界の親たちよ、お疲れ様。

誕生日おめでとう。1年間の育児で母親としておおくのことをまなばれたと思う。赤ちゃんも成長したけれども、両親も人間として成長されたことを信じる。
 1年をふりかえって、母親の心にもっともふかくきざみこまれたことは、この子にはこの子の個性があるということにちがいない。その個性を世界じゅうでいちばんよく知っているのは、自分をおいてほかにないという自信も生まれたと思う。その自信をいちばん大切にしてほしい。
 人間は自分の生命を生きるのだ。いきいきと、楽しく生きるのだ。生命をくみたてる個々の特徴、たとえば小食、たとえばたんがたまりやすい、がどうあろうと、生命をいきいきと、楽しく生かすことに支障がなければ、意に介することはない。小食をなおすために生きるな、たんをとるために生きるな。
 小食であることが、赤ちゃんの日々の楽しさをどれだけ妨げているか。すこしぐらいせきがでても、赤ちゃんは元気であそんでいるではないか。無理にきらいなごはんをやろうとして、赤ちゃんのあそびたいという意志を押さえつけないがいい。せきどめの注射に通って、満員の待合室に赤ちゃんの活動力を閉じ込めないがいい。
 赤ちゃんの意志と活動力とは、もっと大きな、全生命のために、ついやされるべきだ。赤ちゃんの楽しみは、常に全生命の活動のなかにある。赤ちゃんの意志は、もっと大きい目標にむかって、鼓舞されねばならぬ。
 赤ちゃんとともに生きる母親が、その全生命をつねに新鮮に、つねに楽しく生きることが、赤ちゃんのまわりをつねに明るくする。近所の奥さんは遺伝子のちがう子を育てているのだ。長い間かけて自分流に成功しているのを初対面の医者に何がわかる。
 「なんじはなんじの道をすすめ。人びとをしていうにまかせよ。」(ダンテ)

2009年4月18日

筍を食べる たけのこご飯に土佐煮

「生協で筍を注文したよ」と妻がいうので、ネットでレシピを参考にしながら、たけのこご飯土佐煮を作ってみました。筍は手に乗せるとずいぶん大きくて、うちの子が抱きしめても余るぐらいかな。ただ、皮をとると意外に小さい。油揚げと一緒に煮て、炊飯器にセット。

ごはんが炊けるのを待つ間、白菜と豚肉のミルフィーユも作ってしまう、白菜は大きいので冷蔵庫のスペースをとるから早く食べてしまいたい。なすのごま酢和えも拵えます、こちらはただなすを熱するだけ。ちょっと時間がかかったけど、かなり満足度の高い夕食ができました。たけのこご飯、本当にうまい!

2009年4月17日

フジテレビに出る:追加経済対策とセル生産方式

また新報道2001に出させてもらいました。番組冒頭での追加経済対策について3つのポイントがあって、というところ。「ターゲット・タイミング・安心の提供」が大事ですとか言っています。いかにもな"エコノミスト"ですねー。

1時間ほど後にまた登場です。値下げ競争が続く外食産業で、値下げをせずに売上を伸ばしつづけている餃子の王将を紹介するニュースに解説コメント。各店舗が独自メニューを手掛けるという飲食チェーンにしては珍しい方式について「最大の狙いは、客ではなく従業員のほうだと行動経済学者の竹内さんは話す」と。王将のやりかたは、製造業で取り入れられていた「セル生産方式」に近いんじゃないかといいました。すばやいメニューの改善(多品種化)や従業員モラル向上をねらったセル生産方式が外食産業にもやってきたんでしょうか。

2009年4月5日

お花見

近くの公園にお花見にいきます。息子を肩車して、満開の桜のなかを歩いていくところを、妻が後ろから写真をとってくれました。たくさんの人や子どもたちがいて、興味ぶかそうに見つめていました。特に、4~8歳くらいのお兄さん・お姉さんに遊んでほしいようですね。

最近はいろいろなものを指先で「ちょん」と触れてみるのが大好きになりました。桜の花もちょんちょんと触ってから、私のことを見てくれて、本当にかわいいものです。家事・育児が大変なときはあっても、このかわいさ愛おしさは得難い幸せです。

2009年3月29日

フジテレビに出た:新報道2001

フジテレビの『新報道2001』に出ました。オフィスに電話があり、高速道路料金が1000円になったというニュースについて、"行動経済学の観点から"コメントをもとめられました。(GQ10月号を見てくださったようですね。GQさんどうもありがとうございます!)

そこで、メンタル・アカウンティング(心理会計)で、値下げの経済効果を説明してみました。値下げ分は家計に還らずに、そのまま旅行先で使ってくれるはずだと。

右の画像は、「無料!」にしてしまえば、値下げ分以上のもっと大きな効果が狙えたかもしれませんね、と言っている部分です。テレビの長さ(1フレーズ数秒、テロップに収まる長さ)で区切って要点を話すのって、慣れるまでに時間がかかりますね。うーん、と考えるポーズなどをうまく撮ってくれました。おもしろかったです。

経済セミナーに書きました:東京都の学校選択制度

経済セミナー4・5月号に「東京都の学校選択制度」を寄稿しました(85~88頁)。学校選択制度の実施状況・利用率を調べ、どういった抽選制度をとっているかを東京都23区の例でまとめました。

学校選択制度導入までは、公立学校に入学するとき、入学する学校は児童の住所に基づいて指定されていました。学校選択制度によって、保護者・児童が入学したい学校を選ぶことがある程度可能になったのです。アメリカでは school choice program の open enrollment という制度で、20年以上前から始まっています。最近では、マサチューセッツ州ボストン市やニューヨーク市の改革が(経済学者にとっては)大ニュースでした。混乱が続いていたボストン市の学校選択制度を、一流の経済学者のチームが分析して改革案を提示。教育委員会がそれを受け入れたというものです。詳しくはAbdulkadiroglu先生たちの論文"The Boston Public School Match" (PDF) でどうぞ。


東京都の数字を調べていて、約20%~30%の新1年生が学区外の学校への入学を希望していることがわかりました。私立の学校へ進学する児童も多いことを考えれば、かなりの児童・保護者が通学区域の外の学校に通いたいと思っているようです。ご興味のある方はぜひお買い求めください。

2009年3月3日

視線を感じると"いい人"になる (アソシエ連載:はじめての実験経済学)

ウソのような本当の話。3つの黒丸を逆三角形型に並べて、それをアンケート用紙に印刷しておくだけで、回答者は親切に(いい人であるかのように)ふるまうということが知られています。他人の視線(人の目)があれば、利己的な人であっても、社会人として望ましい行動をとるわけです。その行動様式は体に刻み込まれていますので、「視線(人の目)」に似たものを見せられただけでもついつい反応して、社会的にふるまうのがわれわれ人間のカナシク・おかしいところですね。詳しくは、今日発売の日経ビジネスアソシエ「はじめての実験経済学(23ページ)」をご覧ください。

2009年2月27日

赤ちゃんとママ(パパも読んでる!?)

健康保険組合から『月刊 赤ちゃんとママ』という情報誌が送られてきます。0歳児を育てる親に役立つことが書かれていて参考になります。

ただ、タイトルがすごく保守的(子育て=女の仕事という性別役割分担が前提)なので、すこしいやかな。....いや待て。よーくみると、なるほどちゃんと「パパも読んでる」ってさ。いくらなんでもこれはひどいぞ。パパはしょせん、おまけですか。

2009年2月19日

BIG ISSUE (ビック・イシュー)買いませんか?

ホームレスの人についての一番古い記憶は、たしか「ドラゴン・クエストⅢ」を買うために早朝の新宿地下街を通った時のものです。中学1年だった私は、家を持たない人の暮らしぶりの過酷さに驚きました。

2000年から7年間、留学のためアメリカに住みました。アメリカにはホームレスが多いのですが、一方で彼らを支援する団体も多くあったと思います。

昨年帰国して、東京の街角で「THE BIG ISSUE(ビッグ・イシュー)」を売るホームレスの人を見かけるようになりました。販売価格300円のうち、160円が販売員の収入となるとのこと。すこしでも楽になるならと、販売員から買うようになりました。ビッグイシュー基金へも、寄付をして「ひとり立ち応援会員」になっています。

昨年以来、失業問題は深刻になる一方で「派遣切り」など雇用をめぐる報道を毎日目にします。心を痛める人はせめて300円出して「ビッグ・イシュー」を買ってはいかがでしょうか。政府の対策はいつも後手に回るものです。それを批判するだけでなく、ひとりひとりができることをやっていくのも大事だと思います。

2009年1月26日

保育園展

保育所の写真展に行ってきました。
子どもたちが遊んだり、お散歩に行ったり食事をしている様子の写真がたくさん展示してありました。息子が通う保育園も出展しており、園長先生(写真)をはじめいつもお世話になっている先生方にもお会いできました。たくさんの写真がかわいいきり絵と一緒にレイアウトされています。

息子の写真を見ると、お友だちや保育士の先生方に囲まれて子どもが育っていく様子がよくわかります。

2009年1月20日

連載:はじめての実験経済学 (日経Associe)

「はじめての実験経済学」という連載コラムを『日経ビジネスアソシエ』で始めました。

最近は行動経済学が注目されているようですが、この連載でも損得"勘定"だけでなく、"感情"に流されがちな人間の行動について紹介しています。大学の講義で私が実際に行った経済実験の結果も載っているので、よろしければ手にとってご覧ください。

2008年12月7日

信州大学 意思決定理論セミナーで発表

西村直子先生(信州大学)と西村幸浩先生(横浜国立大学)からお誘いを受けて意思決定理論に関するセミナー発表に行ってきました。

ここでは若手の意思決定理論の研究者の皆さんに会うことができました。研究者はふだん、日本の全国各地の大学で研究・教育に携わっているため、同世代で同分野の人と顔を合わせる機会はほとんどありません。とても貴重な週末を過ごすことができました。

2008年11月14日

ESA@Tucsonで発表

4回目のESA@アリゾナ発表。実験経済学を始めた功績でノーベル記念経済学賞をもらった Vernon Smith さんが創設したのがこのESA (Economic Science Association) です。2007年2006年のそれぞれのブログエントリでだいたい書いたとおりですので、そちらをご参照ください。

今回の目玉は、私のミシガン大学での指導教官Yanと、さらにYanの指導教官であるJohnもいたので、3人で記念写真をとってもらったことでしょう。かつてのオフィスメートにシャッターを押してもらって、彼がひとこと "Hmm, generations." 私も2人のようなビッグになりたいです。