フランス第2の都市、リヨンで学会発表。主催はフランスの経済学会で、テーマは「行動経済学と実験経済学」。完成間近の博士論文をもって出かけました。http://www.gate.cnrs.fr/afse-jee/
ヨーロッパでの発表は、2004年のドイツ・マンハイム大学のワークショップ以来。参加費用は学生180ユーロ(約3万円)で、高すぎる気もします。それでも口頭試験の直後でしたし、ついでにチュニジアにも観光で行きたかったので、せっかくだからと参加しました。
ひとつびっくりしたのは、休憩時間にワインがでることです(→写真)。ワインが水がわりだとはいえ、セッションの前にみんながワインを飲んでいるのは、アメリカではありえない光景でした。もちろん、リラックスできていいとは思いますね。
さて、学会に参加すると、関係書類をいれるカバンがついてくることがあります。今回のカバンはこんなんでした(写真)。薄手なので、意外と便利でした。市内観光のときに水のボトルとカメラを入れておくのにちょうどよかったです。
がっかりしたのは、レセプション。学会のwebsiteにもありますが、リヨン市の由緒ある建物で開かれるということで、一人40ユーロも徴収しました。ところが、これがただの立食パーティで、ひとつまみのスナックが出ただけです。テーブルに着くこともなく、空になったお皿の間に参加者がひしめいていました。
学会にいくつか行ってみて感じたのは、互いに知らない参加者同士がmingle できるようなシステムが必要だということです。主催者が食事とドリンクだけを用意して、「あとはお好きに交流してください」では、だめですね。今回のレセプションでは、参加者の多くが、さびしそうにうろうろと食べ物をさがしているだけで、あまり交流できていませんでした。私自身は自分の研究領域に近い人たちとは色々と情報交換もできましたし、思いがけずbig name な人とも知り合えたりして、収穫はありましたのでよかったです。
リヨンに来て、本当によかったのは、ごはんがおいしかったことです。どのレストランに行っても、基本的にはずれがない。Buchonというリヨンの伝統家庭料理を2晩つづけて食べてみました。あの水代わりのワインをひたすら飲みながら、のんびりと肉料理をいただきます。本当においしかった。アメリカに長くいると味覚がどんどんだめになってしまいますね。またいつか行きたいです。
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