2008年2月29日

Greg Lewis 助教授(ハーバード大学)

ミシガン大学で3人部屋オフィスで一緒だったGreg Lewisと再会。週末にCaltechで開かれたマッチング理論のMiniコンファレンスにきていました。Gregは去年ミシガンを卒業して、ハーバード大学経済学部の助教授になった人で、こういうすごい人は「スター」と呼ばれます。彼はイギリス英語を話すので、在学中はハリーポッターなんて呼んだりもしましたが、いやはや、まいりました。

2008年2月21日

「母親学級」に行ってみる

今日は母親学級に参加。4回シリーズの第3回目で、分娩のときに胎児がどのように産道をおりてくるのか、また陣痛・分娩時の呼吸法などについてを90分で解説してくれました。赤ちゃんの実物大・実物重の人形(写真)を参加者一人一人が抱っこしてみました。3kgとはいえ、ずっしり重かったです。

参加者は全部で35人ほどで、出産を控えた女性がほとんど。最近は"母親"ではなく「両親学級」といったりもしますが、ここでは男性の参加者は私と白人男性の二人だけでした。出産するときの呼吸法などは分娩をサポートする側として知っておきたいものなので、このために日本に4日間だけ戻って来ました。アメリカに8年住んで、子育てをする男性教授をたくさん見てきましたので、両親学級に参加するのはフツーの感覚なのですが、やっぱり日本ではまだ珍しいんですね。

企業はCSR(社会的責任)とかいって、木を植えたりしていますけど、自社の男性社員が育児に参加しやすい雰囲気を作る方が重要でしょうに。男性の育児休暇取得は法律で保障された権利ですが、取得率はいまだに1%未満! 木なんか植えなくていいから、父親を家庭に返しませんか。

2008年2月8日

アムステルダム大学でセミナー発表

オランダのアムステルダム大学でセミナー発表してきました。ここにはCREED(Center for Research in Experimental Economics and Political Decision-Making)という実験経済・政治意思決定研究センターがあり、前から訪れてみたいと思っていました。ランチセミナーということで、オランダ式サンドイッチ(名産ゴーダチーズがはさんであります)がでました。ごちそうさまです。結果の解釈方法や仮説検証についてありがたい質問・コメントが出て、とても有意義でした。ヨーロッパでの発表は3度目ですが、アメリカとは笑いのツボとタイミングがすこしちがうので、これもなかなか面白かったです。前日の夜に、経済学部のたてものをとってみました(写真右)。ガラス張りの正面がきれいですね。

2008年2月5日

ベビーカーと路面電車

オランダ・アムステルダムは路面電車(トラム)がとても便利でした。東京の地下鉄網もなかなかいいのですが、階段ののぼりおりが面倒で、それに比べるとトラムは乗り降りも楽です。ベビーカーの利用も何度かみかけました。乳児を乗せたまま、そのまま車両に乗り込み、車掌の目の前に設置してある専用スペース(車椅子・ストローラー優先)に立ちます。トラム車内で男性(父親)+ストローラーを1回だけ見かけました

2008年2月4日

本場のダッチオークションを見学

Dutch Auction(オランダ式オークション)を見学してきました。ミクロ経済学を勉強したことのある人ならたぶん知っているのではないでしょうか。この方式は、オークション開始時点では品物の提示価格が高めに設定してあり、それが時間とともにさがっていきます。価格が下がり続ける途中で、参加者のだれかがボタンを押して「買った!」となれば、その時点の価格で売買が成立します。

朝7時にアムステルダム市内のホテルを出て、バスで50分、アールスメール花市場(Aalsmeer Flower Auction)に到着しました。この世界一の生花卸売市場では、ダッチオークションを使って商品が取引されています。写真にあるのが、コンピュータ化された Dutch auction clockで、白い円の部分を赤い点(電光)が反時計周りにまわっています。円の一番上が100セントを表し、左にいくと90セント、80セントと価格が下がっていき、1周し終えたところで、価格0となります。写真は、参加者番号23の人がこのヒマワリを1本63セントで落札した瞬間です。赤い点が円盤の左下のほうの63で止まっていますね。赤い点は4秒ぐらいで1周します。4つのオークション会場にそれぞれ2つの時計が同時進行していますので、ものすごい速さで次々と花が捌かれていきます。競り落とされた生花は直ちにコンテナに積まれ、トラックで運ばれたり、となりにあるスキポール国際空港から世界中に空輸されます。

それから、世界初の株式会社といわれる東インド会社(1602年設立)の本社ビルも見てきました。当時の取締役会議室がまだ残っており、本社ビルはアムステルダム大学の校舎として使われています。運河の左に建つ3つ屋根のある建物です。