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2007年10月6日

カメレール博士に聞く

お! なんと日本ではカメレール博士としてテレビCMに出てたんですね Prof. Colin Camerer (コリン・キャメラー教授)。さっそく本人をつかまえて、「日本のCMに出てるんですね! びっくりしました。」と話を聞いてみました。どうやらいきなり広告代理店からメールで連絡があって、行動経済とか心理学とかを研究している authentic な一流教授を探している日本の証券会社があるんだけど、カメレール先生、そのCM出演に興味ありませんか? と聞いてきたそうです。ロケは全部で1日だけ。トレーラーが4台がこのカリフォルニア工科大学に来て、いっきに撮影をしたとのこと。(うち1台はメイキャップ車、まゆげもトリムしました)。

日本から来た監督は英語を話さないので、ジェスチャーで「演技指導」を受けたそうです。おもしろかったのが、上の画面で Colin が来ているジャケット。Authenticな (ホンモノの)教授が着るものを、と言われて Colin 本人はいつもの短パンやらTシャツを用意したんですが、もちろん、日本人からみた "authentic" な感じの教授じゃない。結局、撮影スタッフが用意した衣装を全部着させられたそうです。CMを見たときに、どうも「らしくないな」と思いましたが、やっぱりか。
(追記:日経ビジネスアソシエにインタビュー記事を書きました
脳と行動の関係を解明、より良い選択を目指す」)


ここカルテックは10月が新学年のスタート。今日は学部主催の新年会で、なかなかおいしいディナーをいただきました。初めに配られたザクロのカクテルも地元のビールもうまかったです、ごちそうさま。

2007年8月25日

カリフォルニア工科大学 (CalTech カルテック)につきました

カリフォルニア工科大学(通称:カルテック)に研究員としてしばらく滞在します。ついに一人部屋オフィスを持つことができました。だいたい6畳一間という広さですが、贅沢だなあと思います。感謝!

カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)の世界ランキングを宣伝しておきますと、英国のタイムズが発表するTimes Higher Education Supplement(THES)では世界7位、上海交通大学の発表では世界6位、Newsweekでは4位となっています。日本での知名度があまり高くないのは、大学規模が小さいからかもしれせません。そのかわりカルテック・コミュニティは関係者同士、とても親切なんだそうです。

2007年6月22日

博士号(Ph.D.)を取得

今日はDoctoral dissertation (博士論文) を提出。5月18日に Oral defense (口頭試験)を終えてからは博士論文の手直しをつづけていましたが、ようやく終わりました。大学院(Rackham Gradulate School)に博士論文を持参し、学位請求手続きを完了しました。学位の請求だけならwebsiteであっけなく終わるのですが、博士論文の書式を整えるのに時間がかかります。係りの人が1枚1枚ページを確認し、一部分修正をもとめられました。文献リストを最後にまとめているのですが、そのリストの前に「Bibliography」という扉ページが必要だったようです。数学科のLaTeXフォーマットでは扉ページは出力されなかったので、そのままにしていました。その場でPCを開いて、扉ページを作成しことなきをえました。

ほかにもアンケート票に記入したり、著作権管理の同意書にサインしたり、20分くらいかかります。そしてその場で、学位取得証明書 certificate が発行されました(写真)。担当の人は日本語を少し話す Ashley さん、「おめでとう」と日本語で言ってくれました、うれしかったです。Congratulations!

ちなみに博士論文の電子データの提出はもとめられていません。大学全体はかなりIT化されていて、たとえば、学生の履修登録はもちろん、学費のオンライン決済や、先生のほうからの成績の入力・受講者リスト(顔写真付き)作成まで全部がwebsiteでできるのですが、博士論文は紙だけで提出しました。IT化のフロンティアですね。

2006年10月26日

Google in Ann Arbor グーグルがやってきた

Google(グーグル)がアナーバーに第2の拠点を構えることが8月に決まりました。カリフォルニアのMountain View にある本部につぐ大きさで、総員1000人を擁する予定。現在は町の中心部にある小さな事務所でその準備をしているという段階のようです。

今日は、そのGoogleアナーバー事務所がミシガン大学の学生をリクルートするイベントをやっていました。時間は木曜日の午後5時から8時まで、会場はキャンパス近くにあるゲーセンでした。大学には立派な建物がたくさんあるのですが、あえて、ゲームセンターを選ぶところがいかにもGoogleですね。

ゲーセンのなかには、Konami, Namco-Bandai, Sega, Capcom のゲーム機が所狭しとならんでいるのですが、そのなかにあるビリヤード台を中心に、Tシャツ姿のGoogle社員たちがたくさんの学生たちと話していました。わたしが話したのは、つい1ヶ月前に銀行を辞めて、Googleアナーバー事務所で働き始めたばかりの人。Googleに来る前はミシガン州拠点の地方銀行に勤めていたそうで、「世界」というと米国中西部がせいぜいで、アメリカ全体を意識することさえなかったとのことでした。Googleの視野の広さに惹かれたと(なかば営業トークですが)熱心に語ってくれました。結局、リクルートだったのか、ただの交流会だったのかはわかりませんが、なかなかの熱気でした。おみやげにGoogleのキャップをもらってきました。

2006年9月14日

学長公邸で学長と握手

Mary Sue Coleman学長が、9月13日水曜日の午後3時から5時まで、学生と直に対話するため学長公邸を開放しました。全学生宛てにメールを送って招待したため、いろいろなところから学生たちがやってきては、学長と話をしていきました。学長と話すために、10mほどの列ができていましたが、時間がないのでパスしました。

ソーシャルネットワーク Facebook でもいくつかのGroupができていて、「コールマン学長と会いたい」とか「卒業させてくれるならコールマン学長と寝てもいい」といった具合で、なかなか人気者です。学長の専攻はBiochemistry(生物化学)。

写真は公邸の入り口。今年2月14日には、ひとりの男子学生が学長にプロポーズしようと公邸周辺で待ち伏せしていました。学長は既婚ですけど。しかし、誰かが警察に通報したようで、警察に立ち去るよう諭されました。プロポーズするというのはFacebookからはじまった冗談だったのですが、彼はタキシードまで着込んでパラの花を手にずーっと待っていたようです。プロポーズの言葉を伝えることもかなわず、残念な結果におわってしまいました。