ESAの第3回アジア太平洋大会は上海交通大学で開かれました。私の指導教官ヤン・チェン(Yan Chen)先生が主催委員長ですので、私も当然参加します。会場の上海交通大学は江沢民の出身校で、最近は、世界大学ランキングをつくっていることでも有名になっています。
大学ロビーの電光掲示板に"亜洲一流"(アジアトップ)を目指して、"努力、努力、再努力"と流れるあたりが共産圏を実感させますね(写真)。昼食では大学職員の数名と同席したのですが、みなさん上手に英語を話すので驚きました。英語を話せることが採用条件(requirement)なのだそうです。たしかにがんばってますね。
カリフォルニア工科大学からは Colin Camerer先生と Tom Palfrey 先生が来ていました。写真は Neuroeconomics(ニューロエコノミクス; 神経経済学; 行動経済学)について解説する Colin(カメレール博士)。彼は、18才でJohns Hopkins大学を卒業して、20才でシカゴ大学MBA、22才でシカゴ大学でPhDをとっているんですね、すごい人です。プレゼンも面白かった。
fMRIに映る脳の活動状況を、夜のオフィスビル(どのフロアの電灯がついているか)と対照させて説明していました。たとえば、経理部門、営業部門、取締役会などは、それぞれがちがった機能をもち、ちがったことを考えて動いています。したがって会社全体が直面している状況によって各々の部門の働き方がちがうわけです。それは夜のオフィスビルを外から眺めればだいたいわかるはずです。経理部門のフロアの電灯がずーっとともっているのなら、おそらく会社は決算期直前なのではないかといった具合です。fMRIの画像もそれと同じだということでした。脳にはいろいろなパートがあり、それぞれが独自の役割をもって活動していて、それがfMRIに映るのでしょう。
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