2007年9月7日

米国永住権(グリーンカード)取得の基準

今日はCaltechでキャリアセミナーをやっています。大学院生やポスドクのための就職情報セミナーで、もちろんドーナツやコーヒーも出るので、立ち寄りました。朝一番のセッションは外国人向け("外国人(foreigner)"でも"留学生"でもなく、"国際学生(international student)"というんですよね、アメリカでは)。ビザやグリーンカードについての情報を解説していました。グリーンカード(米国永住権)の取得を最初から念頭においた説明でした。就職してH-1就労ビザをとり5年してからグリーンカードを申請するという流れなので、まだ就職先さえきまっていない学生相手にはずいぶん先の話です。それでもそのH-1をどの会社・大学でとるのかというのが重要になってくるから、就職活動を控えた人たちには必要な情報でしょう。

H-1ビザの申請費用を会社が持つのか、自分が持つのか、この辺を雇用主とネゴシエーションして分担を決めるあたりが、いかにもアメリカ的です。グリーンカード申請は弁護士を介して行うようで、その費用に6000ドルから10000ドル(70万円~115万円)くらいかかるとのこと。

グリーンカード取得の基準は5段階あるらしくて、第1の基準は学術分野に著しい貢献がある人とかなんとか。具体的には、ノーベル賞受賞者とかね、というくだりでみんな笑っていました。第2は outstanding なこと。CaltechのPhDなら大丈夫よ、みたいなことを言っていました。「あなたがたは大学コミュニティにいるから知らないと思うけど、世の中にはPhD(博士号)を持っていない人が lots of いるんですから。いや、本当よ。」ということでした。たしかにアカデミアにいるとPhDホルダーだらけ、というよりPhDホルダーしかいないですね。

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