2008年2月4日

本場のダッチオークションを見学

Dutch Auction(オランダ式オークション)を見学してきました。ミクロ経済学を勉強したことのある人ならたぶん知っているのではないでしょうか。この方式は、オークション開始時点では品物の提示価格が高めに設定してあり、それが時間とともにさがっていきます。価格が下がり続ける途中で、参加者のだれかがボタンを押して「買った!」となれば、その時点の価格で売買が成立します。

朝7時にアムステルダム市内のホテルを出て、バスで50分、アールスメール花市場(Aalsmeer Flower Auction)に到着しました。この世界一の生花卸売市場では、ダッチオークションを使って商品が取引されています。写真にあるのが、コンピュータ化された Dutch auction clockで、白い円の部分を赤い点(電光)が反時計周りにまわっています。円の一番上が100セントを表し、左にいくと90セント、80セントと価格が下がっていき、1周し終えたところで、価格0となります。写真は、参加者番号23の人がこのヒマワリを1本63セントで落札した瞬間です。赤い点が円盤の左下のほうの63で止まっていますね。赤い点は4秒ぐらいで1周します。4つのオークション会場にそれぞれ2つの時計が同時進行していますので、ものすごい速さで次々と花が捌かれていきます。競り落とされた生花は直ちにコンテナに積まれ、トラックで運ばれたり、となりにあるスキポール国際空港から世界中に空輸されます。

それから、世界初の株式会社といわれる東インド会社(1602年設立)の本社ビルも見てきました。当時の取締役会議室がまだ残っており、本社ビルはアムステルダム大学の校舎として使われています。運河の左に建つ3つ屋根のある建物です。

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