2007年7月10日

プエルトリコ INFORMS で学会発表

INFORMSの国際大会で発表しました。会場はカリブ海のプエルトリコです。Time preference (時間選好)について仏INSEADのグループが来ていますし、combinatorial auction (組み合わせオークション)でも メリーランド大学 (Maryland)の人もトークに来ていたので、参加しました。

INFORMSはビジネスに応用性の高い非常に"practical"な研究発表の場です。理論的な整合性はさておき、「実際にどう使ってみるのさ」ということに重点をおいています。私の専門の経済学は、「現実への応用性はさておき、抽象的・理論的にどう完璧にモデルを仕上げるのさ」に重点があるようなものですから、INFORMSのアプローチは新鮮です。

今回おもしろかったのは、イリノイ大学のSheldon Jacobson 教授の"Getting and Dealing With Media Attention for Your Research (自分の研究にマスコミからの注目を集めるには)"というセッションでした。米国人の肥満が原油消費量(地球温暖化)に与える影響という論文を発表したのですが、それが『超』マスコミ受けするというのでイリノイ大学はメディアトレーニングを受けさせます。そしてプレスリリースを出したのですが、やはり取材が殺到。その48時間の体験を語ってくれました。論文の真意がなんであれ、マスコミは記事がおもしろくなるなら何でも勝手に解釈してしまうから困ったよ、とジョーク交じりに話してくれました。
かなりカジュアルな雰囲気だったので、私はミシガンTシャツを着て発表しました。スクールカラーの紺色に、黄色(Maize)で MICHIGAN ECONOMICS と書いてあります。セッションチェアは、ミシガン大学フットボールチームの宿敵であるオハイオ州立大学 (Ohio State U.)出身で、Oh, no. Michigan! とからかわれました。

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